スポーツ

ソチ五輪間近!「浅田真央VSキム・ヨナ」死闘10年の“裏”真実(2)

20140206ij

 05年2月に行われた世界ジュニア選手権でも、2人の優劣は変わらず、浅田が179.24点をマーク。158.93のキム・ヨナと大差をつけた。この活躍で、浅田はIMG日本と正式にマネジメント契約を結ぶ。民放のスポーツ局記者が解説する。

「浅田側はCMなどのスポンサー探しなど、側面から支援を受けられるようになりました。森永製菓が専属のトレーナーと栄養士を帯同させていますが、これもIMGの手配でした」

 強力なサポートを得た浅田は05-06シーズン、キム・ヨナより先にシニアの舞台に挑み、いきなりGPファイナルで優勝を飾る。

 一方のキム・ヨナも、浅田が抜けたジュニアクラスにおいて圧倒的な存在感を見せつけ、JGPグランプリを自己新記録で完勝する。

 初対決で浅田のアクセルを目の当たりにして白旗を上げ、同じ舞台に立つことだけを喜んでいたキム・ヨナだが、前年に浅田の記録した179.24点に、あと5点ほどにまで迫っていた。

 年齢制限から出場のかなわなかったトリノ五輪をよそに、15歳の浅田とキム・ヨナは、再び世界ジュニア選手権で激突した。現地で観戦したスポーツライターの折山淑美氏が話す。

「ヨナの評判も聞いていましたから、トリノから帰国して、すぐにスロベニアに飛びました。2人の滑りの質の高さに、ジュニアでは突出しているなと思いました。初めて見るヨナは、感情の込め方も巧みで、『(2人は)次のバンクーバーの金銀だね』と関係者と話したことを覚えています」

 しかし、この大会で浅田は初めてキム・ヨナに敗れてしまう。スポーツ紙デスクが、当時を振り返る。

「浅田はジャンプに精彩を欠いたことで準優勝、ヨナは自己最高の177点台で優勝します。初対決からわずか1年ほどで40点も伸ばす成長ぶりでした。2人は仲がよく、浅田の片言の英語にヨナが耳を傾けながら大会中もずっと会話をしていました。しかし、この成績でライバル心も芽生え始めたのです」

 2人が五輪の舞台を夢に描くようになったのは、8歳の時。長野五輪のリンクで躍動したある選手の影響が強いという。

「90年に生まれ、95年からスケート靴を履き、98年の長野五輪を見た浅田は、優勝したタラ・リピンスキーに憧れ、ヨナは準優勝だったミシェル・クワンに引かれたそうです。今のスタイルに相通じるものを感じます」(前出・デスク)

 2人の氷上の女神は、浅田とヨナにどのような影響を与えたのだろうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
5
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」