社会

福島県警パワハラ連続自殺の真相に迫る!(2)深追い自殺はなぜ起こったのか?

 この、上司と部下の連続自殺について当初、県警は〈プライバシーのことでコメントは差し控える〉と、自殺の原因について説明の場を設けなかった。

 県警詰め記者が言う。

「さらにH警視が車内に残した〈T君、最後まで寄り添うことができず、申し訳ありませんでした〉という遺書の一部内容が報じられた。部下が自殺したことは確かに上司にとって悲劇だが、何も死ななくてもいいはずだし、『寄り添う』という言葉も意味深。後追い自殺するほど2人は強い絆で結ばれていたのですから、ボーイズ・ラブ(BL)に近い関係にあったのでは、とまで噂されたんですよ。それを受けてか、県警は『誤解があっては困るのでプライバシーを侵さない程度で』と、一転、5月1日夕方になって、捜査2課でパワハラ問題があったことを説明し始めたんです」

 その後、H警視の遺書には〈2課の皆様、最後まで支えることができず、申し訳ありませんでした〉との言葉があったことが判明。

「昨年3月の赴任当初はH警視の助言を聞いていたS課長が、しだいに言うことを聞かなくなり、警視が悩んでいたことも県警の調査で明らかになりました」(前出・記者)

 ある捜査関係者が話す。

「警察社会は上が一度『白』と言えば下は白一色に染まる社会。H警視はT警部を個人的にかわいがっていたかもしれませんが、課長がダメ出しすれば、一切抗議できず、結果的に部下を見殺しにした。それに対する自責の念は相当あったんでしょう」

 元警視庁刑事で、日本経済大学大学院講師の北芝健氏は、S課長のパワハラの苛烈さが、連続自殺の原因ではないかと言う。

「キャリアであることしか頼るものがなかったS課長は、有能な部下に激しく嫉妬していたんでしょう」

 警察社会に詳しいジャーナリストの大谷昭宏氏もこう話す。

「県警本部長になってもおかしくない45歳で捜査2課長では、キャリアとしては出世は遅い。しかも後任の2課長になる見込みの部下(H警視)はノンキャリア。そういう人に自分が異動したあとでいい仕事をされては困るので、徹底的にイジメ抜いたことも考えられます」

 S課長は県警から戒告処分を受け、警察庁に異動。パワハラについて謝罪したというが、前代未聞の上司の後追い自殺には、なお謎めいた怪しさが残るのだ。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平の怒りを買った元木大介に罵声の嵐!謝っても済まない大荒れYouTube
2
楽天カード「改悪」から1年…一般待合室より酷い「空港プライオリティ・パス・ラウンジ」の劣悪現場
3
ベッキー玉砕!橋本環奈と天と地の差!絶対王者「あのちゃん」にはもうどんな攻撃も効果なし
4
ソフトバンク「悪夢の4連敗」を呼び込んだDeNAの怒り…引き金は山川穂高「お立ち台リップサービス」
5
「ロッテの条件提示拒否」報道…佐々木朗希が引き起こす「第2のカッツ前田事件」