芸能

ビートたけしの名言集「『俺んちの周りが大変だよ』と騒動余波!」

「殿、ネットにもうさっきのコメントがあがってます」

「ん? あれか? 『独立だ! うれしいな』って言ってたやつか?」

「はい。あと、『オフィス北野』の新名称を『オフィス加勢大周』って言ったのもあがってました」

「ふふふふ。オフィス新加勢大周って? しかしどうして、そんなくだらないの載せるかな? こっちはふざけてるだけなのにな」

 ここのところ、連日世間を騒がせている、たけし軍団VS所属事務所の社長問題について、毎週土曜日の生放送「ニュースキャスター」の冒頭で“コトの真相”について聞かれた殿は、いつもどおり、どの質問にもオチを付けて答え、見事に笑いをかっさらっていました。ちなみに、冒頭のオープニングトーク終わりでCMに入ると、スタジオ内は、自然と拍手が湧き上がっていました。

 で、この“生放送後、すぐに殿のコメントがネットニュースにあがる現象”は、わたくしが思うに、1年ほど前からやたらと活発になり、もう最近では、あがるスピードもどんどん速くなっています。今年に入ってからなどは、殿がコメントした2分後にはもうどこかが必ずネットにあげていて、そんな状況を殿は、

「前もって“たけしが今回はこんなこと言うぞ”なんてのを何個か用意しておいてよ、それですぐあがるようにやってんじゃねーか?」

 と、推測していました。とにかく、生放送後は必ずネットをチェックして、

「殿。さっきの〇〇がもうネットにあがっています」と報告しては、感想を求めるのが、ここのところの日課であり、殿はそういった報告に軽く文句を言いながらも、

「結構、騒ぎになってる?」

「じゃんじゃんじゃんじゃん、たけしがこんなこと言った! なんて盛り上がってんのか?」

「相変わらずたけしはバカなことばっか言ってるって、あきれ返ってるか?」

 等々、それはそれで、うれしそうに感想を漏らすのです。ちなみに、殿も一応はスマートフォンを持ってはいるのですが、自分でネットニュース等をチェックするようなことは、まったくいたしません。

 そんな、デジタルには疎い殿は、今回の騒動を受け、

「テレビでじゃんじゃん軍団がどうした、たけしがどうしたってやるから、俺んちの周りが大変だよ。ワイドショーの取材から、弟子入り志願から、映画を一緒にやりませんか? なんてヤツまで来ちゃって、大迷惑だよ」

 と、騒動の余波を嘆くと、

「こないだなんて、『私が映画のプロデュースをしますので、たけしさん、世界に羽ばたきましょう』だってよ。バカ野郎! もう羽ばたいてるよ!!」

 と、しっかり笑い話に変えて、訴えていました。しかし、今更ではありますが、わたくしの師匠は、何があろうとも、全て漫談にして笑いを欲しがる、根っからの芸人であると、このたびの騒動で、今一度改めて痛感いたしました。はい。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
タモリが「後継指名」する大物アイドル(1)「ブラタモリ」終了のワケ
2
水谷隼がバラした「卓球界ははいてない人ばっかり」で平野美宇や石川佳純は…という素朴な疑問【アサ芸プラス2024年2月BEST】
3
タモリが「後継指名」する大物アイドル(2)終活を決意させた夫人以外のキーマン
4
掃除機をかけたら家中に大繁殖!この春に知っておきたい「トコジラミ対策」
5
【旅番組の暗黒部】太川陽介とは大違い…的場浩司「スタッフを恫喝」で食事抜きを強要【アサ芸プラス2024年2月BEST】