芸能

ビートたけしの名言集「毎年楽しみにしているスポーツなのに…」

「大谷がケガしちゃったから、すっかりメジャー見る気がなくなっちまったな」

 今年、弱冠23歳でメジャーリーグに挑戦し、予想をはるかに超える大活躍を続けていた二刀流・大谷選手の離脱を知った殿は、何度も冒頭の嘆息を漏らしていました。

 ここ最近、楽屋で殿から発せられる話題はもっぱら“大谷選手のケガ具合”に関することから入り、メジャーリーグ全般の話題で盛り上がるのが常で、わたくしも、“にわかメジャー知識”をフルに回転させ、何とか対応するのがお決まりのパターンだったりします。

 で、殿の大谷選手へのファンぶりは相当なもので、ケガをする前まではよく、

「あれだな。日本に帰ってきたら、ちょっとお願いして、大谷選手からサインもらわなきゃいけねーな」

 と、珍しくおねだり宣言を何度もするほどでした。

 ちなみに、殿の“プロ野球選手へのリスペクトぶり”も相当なもので、常々、

「ダメなんだよな。年下だろうと何だろうと、今でもプロ野球選手に会うと敬語になっちゃうんだよ」

 と口にしています。

 とにかく、大谷選手の離脱で楽しみが減ってしまった殿が、つい先日から、急に言い出した発言が、

「しょうがねーな。こーなりゃ、寝不足覚悟でワールドカップを楽しむか!」

 です。ただ、殿の弟子になって20年程のわたくしが思うに、殿は4年に1度のW杯が始まるたび、このような発言をしている印象があります。W杯開催前は、

「どうだ。今回は盛り上がってるのか? 日本は強いのか?」

 と、懐疑的な発言を漏らすも、W杯が始まってしまえば、

「何だかんだ言って見ちまうな。こりゃしばらく寝不足だな」

 と、なるのがお決まりの流れです。

 そんな“とにかくスポーツラブ”な殿が、毎年楽しみにしていて、ほぼ必ずといっていいほど見ているのが、正月に放送のある「箱根駅伝」です。

 正月明けなどに仕事でお会いすると、まず、箱根駅伝の話題を振り返ったりする殿なのですが、よくわからないのが、毎年、その年の暮れになると決まって、いたって真面目なトーンで、

「おい、今年の箱根駅伝はいつだよ?」

 と聞いてくることです。

 説明するまでもありませんが、箱根駅伝は例年、決まって1月2日、3日に中継される、もはや正月の風物詩的スポーツイベントす。が、殿は毎年しっかりと見ているにもかかわらず、日程を確認してきます。聞かれたほうも、〈殿はボケているのか? はたまたふざけているだけなのか?〉と疑心暗鬼になり、ツッコむこともできず、こちらも何食わぬ顔で、「はい。2日、3日にやりますね」と、しれーっと答える“おかしなやり取り”が繰り返されるのです。なので、この場を借りて、今一度言わせてください。殿、箱根駅伝は毎年1月2日、3日です。そこのところ、何とぞよろしくお願いいたします!

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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

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