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記事全文を読む→裕次郎を脇に回したことも!名和宏、“バイプレーヤー”でくくれない多彩実力
俳優の名和宏さんが、急性腎不全のため都内の病院で死去したのは6月26日午前7時32分のこと。享年85。様々なニュースなどでは、テレビ・映画・時代劇などで悪役を数多くこなしたバイプレーヤーとして紹介され、代表作として「仁義なき戦い」が大きく取り上げられていた。
「名和さんは、シリーズ1作目で菅原文太演じる広能に射殺される親分・土居役、そして第2作『広島死闘篇』では北大路欣也さん演じる青年やくざ・山中が憧れる親分・村岡常夫役を演じました。確かにタイトルとしては、『仁義』は大きいとは思いますが、鈴木則文監督の成人向け作品なども、コミカルな味を出していて、非常に印象深いですね」(映画ライター)
例えば、「温泉スッポン芸者」などといった、笑いと艶っぽさがないまぜとなった70年代の東映が推し進めた路線でも色豪役を演じ、強烈な印象を残した名和さん。しかし、それは単なる汚れ役ではなかった。
「名和さんは実家が能の金春流で、自身も能楽を学んでいました。そのためだと思いますが、いわゆるカラミの場面もどこか品のあるムードを漂わせていました。それから、どうしてもバイプレーヤーとして語られがちですが、デビュー時に所属していた日活時代には、主演作もあったんですよ」(映画ライター)
日活時代は二枚目スターとして活躍し、「地底の歌」(1956年)では、デビュー直後の石原裕次郎を脇に置いて、堂々の主演を演じている。石原慎太郎は著書「弟」で、裕次郎が日活オーディションを落とされたのは、当時似たタイプの名和さんを押し出していたからだ、と記している。バイプレーヤーという言葉だけではなく、ひとりの“役者”として、改めて名和さんに追悼の意を表したい。
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