スポーツ

甲子園を震わせた!都道府県別「歴代・スゴすぎる強豪校」(3)大会100安打の猛打で優勝

 強豪ぞろいの愛知県では選考も難航。同県出身の高校野球ウオッチャーが体験談を明かす。

「77年の東邦しかありません。1年生エースとしてチームを準優勝に導き、アイドル的な人気で『バンビ坂本(佳一)フィーバー』が起きました。当時小学生で坂本の生家に近かった私は、何度もファンの女子高生集団に、坂本の家への道を尋ねられたものです」

 かたや手束氏の意見は、

「工藤公康がいた81年の名古屋電気(現・愛工大名電)も強かったが、直近の優勝ということで09年の中京大中京を推したい。中京は66年の春夏連覇時のほうが強いかもしれないけど、ちょっと昔すぎるので(笑)」

 中京大中京は夏の甲子園勝利数、優勝回数ともに第1位という超強豪校。歴史も踏まえ、ここは手束氏の意見を尊重することに。

 名門ひしめく関西は、さらに激戦区。そもそも、大阪代表からして、オンリーワンのチームを決めるのは至難の業である。

 恐らく、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、清原和博・桑田真澄のKKコンビの集大成、2人が3年生当時に優勝をもぎ取った85年のPL学園ではないだろうか。

「KKのPLは甲子園出場5回中、優勝2回、準優勝2回ですから、そりゃ強い。でも同じPLでも、立浪和義や片岡篤史、野村弘樹が3年生時に春夏連覇をやってのけた87年のチームのほうが総合力が上という声も多い。さらにもう一校、藤浪晋太郎と森友哉の超高校級バッテリーが存分に力を振るった12年の大阪桐蔭が最強、とも。ただ、負けるところが想像できない、という点では、投打ともに相手校を圧倒して春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭に軍配を上げます」(手束氏)

 続く和歌山は、熟考を重ねた結果、今回の夏の甲子園100回大会になぞらえ、6試合で100安打の猛打で優勝を果たした00年の智弁和歌山に決定したが‥‥。

「79年大会の3回戦で、星稜との延長18回にわたる熱戦をサヨナラで制した箕島が、オールドファンとしては一番のチーム! なにしろいまだに『夏の甲子園史上ベストバウト』と語り継がれる試合ですからね」(高校野球ウオッチャー)

 名チームの記憶は名試合とともにファンの胸に刻まれている。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか