社会

カタギでも実践できる「ヤクザ式」健康法を初公開(3)早食い習慣で胃を強靱に鍛える

 ヤクザの食卓において、注目すべき作法が「早食い」だろう。

「体育会の礼儀作法と似ていて、先輩を待たせてはいけないので、何か作業をしながらでも、誰よりも早く食事をかき込んでいきます。ところが、兄貴分も親分も同じように育っているから、年齢を重ねても食べるスピードがめちゃくちゃ早い。さらにすさまじいスピードで食べないといけないので、熱々の味噌煮込みうどんだろうと、かき込むように一気に平らげます」(上野氏)

 早食いは食後に血糖値が上がりやすく、肥満などの原因になるので気をつけたいところではある。が、日頃の習慣によってヤクザの胃は強靱に鍛えられているので、早食いが原因で病気の症状が出ることはないという。

 食事と同じく健康を維持するために欠かせないのが「睡眠」だ。厚生労働省が14年に発表した「健康づくりのための睡眠指針」には、「個人差はあるものの、必要な睡眠時間は6時間から8時間未満」と明記されている。「遅寝早起き」が主流のヤクザ業界にとっては最大とも言える課題だったが、最近ではヒョンなことから改善されていた。

「今までは早朝から活動することもあったけど、本当に何も事件が起きないから、いいのか悪いのかはわからないけど、ぐっすり寝られるようになったヤクザはけっこういるだろうな」(三次団体組員)

 一方、飲食店では分煙が進むなど、愛煙家にとっては肩身の狭い思いをする「たばこ問題」だが、ヤクザ業界はどう対応しているのか。

「健康のために親分が禁煙を始めたら、右にならえで組員も事務所内で吸わなくなる。外では吸ってもいいんだけど、本数はだいぶ減ってきたかな。それでも酒を断つ親分は少ない。酒豪は男の器量でもあるから、酒に弱くなったと思われるほうがプライドが許さない」(三次団体組員)

 親分世代では太く短くという考え方も多く、

「俺はいつ死んでもいい」

 と豪語する親分も珍しくないが、それでも苦楽を共にした兄弟分の死を目の当たりにすると‥‥。

「突然、『今日から和食だ』なんて言いだすので、若い衆は大変ですよ。とにかく体にいい有機野菜を探して、サプリメントも飲むようになる。それでも不思議なもので、健康志向になったとたん、コロッと逝ってしまうんです」(上野氏)

 周囲に迷惑をかけないピンピンコロリの人生も、ヤクザの美学かもしれない。

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
3
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身