芸能

元SKE48松村香織の「履歴書暴露」より怖い「アイドル業界の闇」とは?

 2月5日の卒業コンサートをもって、SKE48を卒業した松村香織が、かつて勤務していたメイドカフェ店に個人情報をさらされたとして6日、ツイッターで不満を表明した。

 メイドカフェ側は社内の履歴を調べ、松村の入社時期と過去のバイト歴、好きなアニメ、応募理由などを店舗の公式ツイッターで公表。これに対して松村は〈12年前の履歴書の内容を晒すという圧倒的なルール違反をしているの凄すぎる〉と強い調子で非難し、〈個人情報全く守られていないよ〉と怒りを示したのである。

 これに対してメイドカフェ側は〈個人を特定する情報はひとつもアップしてないよ〉とツイッターで反発。同店に寄せられる批判に対しては〈これが違法だと、ワイドショーの芸能人や犯罪容疑者の過去を暴く番組も全部違法だよ〉と反論している。また〈芸能人については引退するまでは、プライバシー権については、ほぼ存在しない〉との見解を示したうえで、〈法律にも違反していないよ〉とみずからの正当性を主張している。このやり取りに関してベテラン芸能記者は言う。

「アルバイトに応募する際には、履歴書に書かれた情報は外部に漏らさないという社会的には常識とされる契約が成立しており、店舗側にはそれを守る義務があります。それゆえ住所や電話番号など『個人を特定する情報』さえ明かさなければ問題ないという考え方が不穏当なのは明らか。また芸能人についてはプライバシー権がほぼ存在しないという言い分についても、芸能人のプライバシーを明かしたメディアが裁判で負けた例はいくらでもあります。ただプライバシーの暴露に関しては刑事罰が科される例はごく限定的で、松村が裁判を起こさない限り、メイドカフェ側にペナルティが発生する可能性は低いのも現実です」

 どうやら松村が今後どう出るのかに、この一件の行方は託されているようだ。だが、今回の「履歴書暴露」は、アイドル業界の闇を示す悪しき前例になりかねないという。アイドル誌のライターが語る。

「アイドルが飽和状態にある今、正体不明の怪しげな事務所が運営するアイドルグループも少なくありません。中には社会人経験のない学生が運営を務めるケースもあり、そもそも遵法精神の何たるかを理解していない運営までいる。だから今回のように履歴書の内容をおもしろおかしく公開するケースも十分にありえます。また履歴書の扱いが雑なケースも多く、事務所の机に乱雑に山積みされ、関係者が誰でも閲覧できるようになっているケースも珍しくありません。一般の会社なら履歴書を処分する際にはシュレッダーにかけるのが常識ですが、小規模なアイドル事務所ではそのまま燃えるゴミとして廃棄しても不思議ではなく、住所や電話番号はもちろん、家族構成や学校の所属クラブといった情報まで、いつどこで漏れてしまうかわからない状況ですよ」

 どうしてもアイドルになりたいと、ワラにもすがる思いで正体不明の事務所が開催するオーディションに応募する少女は少なくない。だが、履歴書を送る前に、一度立ち止まって考えてみる必要があるだろう。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「花咲舞が黙ってない」第3シリーズ「主演候補」は今田美桜のほかにもうひとりいた
2
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
3
佐々木朗希・佐藤輝明・堂林翔太の「欠陥プロ野球カード」に「マニア大量購入⇒高額転売」のウハウハ
4
「秘密音響兵器」でアメリカ諜報部員の脳細胞を損傷!プーチンが仕掛けた「ハバナ症候群」の戦慄現場
5
テレビ朝日・斎藤ちはるアナ「ラグビー姫野和樹とお泊まり交際」に局内大歓迎の理由