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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「目黒祐樹」(1)撮影所を遊び場にしたら子役に抜擢
●ゲスト:目黒祐樹(めぐろ・ゆうき) 1947年、東京都生まれ。6歳の時に子役として映画デビュー。十数本の映画に出演後、1959年、東映初の連続テレビ映画「風小僧」の主演を最後に芸能界から離れる。その後、アメリカに留学、ボストン大学演劇学科で学ぶ。帰国後の1969年、留学時代をまとめた著作「モーレツ野郎 in America」を出版すると同時にCBSソニーから歌手としてデビュー、また松竹映画「太陽の野郎ども」にも主演デビューする。以降、本格的に芸能活動を開始し、時代劇、現代劇を問わず数多くの映画、テレビ、舞台に出演。1980年公開のハリウッド作品「将軍 SHOGUN」ではエミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされた。最新作「武蔵-むさし-」は5月25日(土)より、有楽町スバル座ほかで全国公開される。
映画・ドラマほかさまざまな舞台で活躍、最新出演映画「武蔵-むさし-」でも貫禄の演技を披露する俳優・目黒祐樹。時代劇の大スターである父・近衛十四郎が縁を取り持ったデビューの経緯、若き日の挫折、そして天才テリーとも縁が深い兄・松方弘樹との思い出を熱く語った!
テリー 自分でも意外だと思うんですが、目黒さんとこんな形で会うのは今回が初めてで。
目黒 そうなんですよね、僕も驚きました。
テリー 最近、お孫さんが生まれたんですってね。
目黒 ハハハ、そうなんですよ、今年の1月に。男の子です。今まで同級生や周りの人に「孫のかわいさは特別だぞ」とさんざん言われていましたけれど、そのとおりでしたね。文句なしにかわいいです。
テリー その言葉だけで、もう甘い表情になっていますよ(笑)。お孫さんは近くにお住まいなんですか。
目黒 実は去年の秋、孫ができると聞いてから、娘夫婦の家の近くに引っ越したんですよ。同じ都内なんですが、少しでも孫に多く会えるように。
テリー あきれるほどに孫バカですねェ(笑)。目黒さんは真面目なイメージが強いから、意外な感じがしますよ。子供の頃は、京都に住まれていたんですよね。
目黒 はい。物心がついた頃は東京に住んでいたんですけど、その頃、時代劇が復興してきて、父が東京へ帰ってこられないぐらいに忙しくなっちゃいましてね。それで家族全員で京都へ引っ越すことになりまして。
テリー 大スター・近衛十四郎さんが父親というのはやっぱりすごいことですよね。撮影所にも行かれていたんですか。
目黒 ええ。僕ね、撮影所が大好きだったんですよ。行くと「近衛さんのところの坊が来た」と、映画のスクリーンで見る超有名な俳優さんたちがかわいがってくださるので、それがたまらなくうれしくてね。
テリー 当時の東映のスターといえば中村錦之助さんや鶴田浩二さん、美空ひばりさんあたりですか。ありえない贅沢さですね。その頃から役者になろうと思われていたんですか。
目黒 いやいや、全然。ただ、しょっちゅう撮影所をウロチョロしているものだから、子役が必要になった時「ちょうどいい」ってことで、6歳の時に嵐寛寿郎先生の息子役でデビューすることになるんです。
テリー うわァ、それは大抜擢じゃないですか。
目黒 だけど子供だったから、当時、先生のことを「アラカン!」って呼び捨てにしていたらしくて(笑)。しかも、「今日はやりたくないから休み!」とか平気で言っちゃったりして。
テリー そりゃまた、ひどい子役ですね。
目黒 ハハハ。でも先生が「祐坊、そんなこと言わんと、撮影しような」って、オモチャやお菓子を買ってくださって僕の機嫌をとってくれて。そこでようやく「じゃあ、やろうか」みたいな。今じゃあ考えられないですよ(笑)。
テリー でもアラカンさんは、目黒さんをかわいがってくれたんでしょう。
目黒 ええ。その後、20年くらいたって、先生と一緒の現場になったんです。その時、僕の肩に手をかけて「祐坊、大きゅうなったな」と目を細めてご覧になられて‥‥もう、涙があふれて。いまだに、その光景が忘れられないんです。
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