理不尽にキレるのも真骨頂だったようである。
大阪の有名なホテルで、やすしが仕事の打ち合わせをしていた際、ボーイがほんの少しだけ水をこぼす粗相をしてしまったことがあったという。
「その瞬間、やっさんはプッツン。『コラァ.! ボケェ.!』とわめき散らすと、ボーイの顔面をボコボコでしたよ。周囲が慌てて止めてましたね」(目撃者)
身内、特にマネジャーは気の毒なことに標的にされることが多かったようだ。
「マネジャーは続かないよ。頻繁に交代していたね。『準備のしかたが悪い!』なんて言っては、楽屋で物を投げつけられた。『すいません』と謝れば、『その卑屈な態度が気に食わんのや!』ってボコボコなんですから‥‥」(バラエティ番組関係者)
70年には、タクシー運転手に暴行を働いて、2年間に及ぶ謹慎処分も受けている。
ここで真っ先に思い浮かぶのが紳助の顔だ。立場の弱い、若手芸人や吉本興業の女性社員に暴行を加えて「制裁」してきた紳助。まさに「暴君の系譜」が続いたかのようである。
一方で、先のバラエティ番組関係者はこうも付け加えている。
「でも、やっさんは『瞬間湯沸かし器』で、怒るとすぐに手が出るけど、カラッとしてた。言葉ではうまく説明できないけど、紳助とは違ったんだよ」
ところで、今や暴君の象徴にまでなった紳助が、やすしからどうしても継承しきれなかったものがある。
それは、酒が入った時のタチの悪さだ。
「クラブで酔い潰れた時は、ホステスの髪の毛をつかんで振り回すわ、ドレスをビリビリに破くわで大変だったそうだよ。胸をもみしだいたあげく『コラ、お前、オ○コさせ~』だって(笑)」(前出・ヤクザ組織関係者)
人から「破滅型」だと思われていることを意識してか、やすしは泥酔するまでトコトン飲んだという。
「濃いめのウイスキーやブランデーを速いピッチでガバガバ飲むんです。それもクラブ一軒でボトル1~2本を空けては、はしごしてヘベレケになるまで飲み続ける。吉本から解雇された晩年も、北新地やミナミを飲み歩いていたようですが、この時期はさらに荒れていて、当時を知る黒服たちは『やすしさんの酒癖は‥‥』とこぼしていました」(在阪テレビ局関係者)
先の新間氏も証言する。「漫才の稽古をしていても、『ビールはお茶代わりや』と言って、2時間ほどの間に500㍉缶を3.5本は空けていた。ウイスキーが入っちゃうとヘロヘロなんですが、稽古中にはちゃんと線引きがあって、お茶代わりのビールしか飲みませんでした(笑)」
つきあわされるほうはたまらなかっただろう。
「酒の席で時間が気になったら、腕時計を見るやないですか。すると、やっさんはそれが気に入らんねん。聞いた話ではな、腕時計を取り上げると、煮えたぎる鍋の中に放り込んで使い物にならなくするそうやわ」(前出・芸人)
このように酒席をこよなく愛したのは、やすしが極端に寂しがり屋だったからかもしれない。
周りに取り巻きを集めたがる紳助にも、同じ匂いは感じる。いずれにせよ、飲み過ぎが、やすしの生命をむしばんでいったのは言うまでもないことだ。
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