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記事全文を読む→300度の炎を浴びる「護摩行」はプロ野球の役に立つのか…広島カープに広がる「精神鍛錬より実戦的技術」
「護摩行」という言葉を聞いてプロ野球ファンが思い浮かべるのは、特定の選手による、オフの恒例行事ではなかろうか。
護摩行はもともと、広島カープの金本知憲が精神鍛錬のために、鹿児島県の最福寺で始めたことで知られ、その後、新井貴浩が加わった。新井は現役引退後もこの行を続け、監督就任後は「チームの優勝、日本一」を祈願する場として炎に向き合っている。しかし、チームの成績は一向に上向かず、選手が参加することへの是非が取り沙汰されるように。
そもそも約300度の炎を間近に受ける荒行であり、「やけどの危険性がつきまとう」「目に悪いのではないか」「野球にどれほど効果があるのか」といった懐疑的な見方があった。これに不参加の意向を示したのは、広島の中村奨成だ。広島市内で行われた12月20日のトークショーに登壇し、来年1月の護摩行見送りに言及した。
フェニックスリーグや秋季キャンプで実戦を重ねる選手が多い中、中村は10月7日に右足首の手術を受けた影響で、十分な練習時間を確保できなかった。そうした状況を踏まえ、今オフは野球を最優先にするとの判断を下している。
中村は2024年1月に初めて護摩行に参加し、「精神的に変われるきっかけをもらった」と振り返った。今年1月には、レギュラー定着を誓って再び行に臨み、今季は見事、外野の一角に定着。104試合に出場し、打率2割8分2厘、9本塁打、33打点、OPS.760とチームトップクラスの成績で、プロ8年目にして初めて手応えのあるシーズンとなった。
一昨年は末包昇大も護摩行に初参加したが、昨オフは護摩行を見送り、西武・中村剛也が主宰する合同自主トレに加わったほか、鈴木誠也のもとで練習を行い、より実戦的な強化に取り組んだ。現在も護摩行を続けているのはベテランの會澤翼と堂林翔太だが、どちらも成績は右肩下がり。「そろそろ護摩行はやめた方がいい」という声は年々、強くなっている
中村コンディション調整を優先し、出遅れを取り戻す選択をした。その判断がどのような結果につながるのかは、来季のグラウンドで明らかになる。
(ケン高田)
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