スポーツ
Posted on 2025年12月22日 18:15

300度の炎を浴びる「護摩行」はプロ野球の役に立つのか…広島カープに広がる「精神鍛錬より実戦的技術」

2025年12月22日 18:15

「護摩行」という言葉を聞いてプロ野球ファンが思い浮かべるのは、特定の選手による、オフの恒例行事ではなかろうか。
 護摩行はもともと、広島カープの金本知憲が精神鍛錬のために、鹿児島県の最福寺で始めたことで知られ、その後、新井貴浩が加わった。新井は現役引退後もこの行を続け、監督就任後は「チームの優勝、日本一」を祈願する場として炎に向き合っている。しかし、チームの成績は一向に上向かず、選手が参加することへの是非が取り沙汰されるように。

 そもそも約300度の炎を間近に受ける荒行であり、「やけどの危険性がつきまとう」「目に悪いのではないか」「野球にどれほど効果があるのか」といった懐疑的な見方があった。これに不参加の意向を示したのは、広島の中村奨成だ。広島市内で行われた12月20日のトークショーに登壇し、来年1月の護摩行見送りに言及した。

 フェニックスリーグや秋季キャンプで実戦を重ねる選手が多い中、中村は10月7日に右足首の手術を受けた影響で、十分な練習時間を確保できなかった。そうした状況を踏まえ、今オフは野球を最優先にするとの判断を下している。

 中村は2024年1月に初めて護摩行に参加し、「精神的に変われるきっかけをもらった」と振り返った。今年1月には、レギュラー定着を誓って再び行に臨み、今季は見事、外野の一角に定着。104試合に出場し、打率2割8分2厘、9本塁打、33打点、OPS.760とチームトップクラスの成績で、プロ8年目にして初めて手応えのあるシーズンとなった。

 一昨年は末包昇大も護摩行に初参加したが、昨オフは護摩行を見送り、西武・中村剛也が主宰する合同自主トレに加わったほか、鈴木誠也のもとで練習を行い、より実戦的な強化に取り組んだ。現在も護摩行を続けているのはベテランの會澤翼と堂林翔太だが、どちらも成績は右肩下がり。「そろそろ護摩行はやめた方がいい」という声は年々、強くなっている

 中村コンディション調整を優先し、出遅れを取り戻す選択をした。その判断がどのような結果につながるのかは、来季のグラウンドで明らかになる。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク