芸能

天才テリー伊藤対談「喰始」(1)久本と柴田がいるのは僕の人望かな

●ゲスト:喰始(たべ・はじめ) 1947年、香川県生まれ。日本大学芸術学部在学中に永六輔主宰の作家集団に所属し、テレビ番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」で放送作家デビュー。以降、バラエティー番組の制作に携わる。主な担当番組は「カリキュラマシーン」「コント55号のなんでそうなるの?」「ひるのプレゼント」「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」ほか多数。84年、佐藤正宏、柴田理恵、久本雅美らと劇団・芸能事務所「WAHAHA本舗」設立。以降、WAHAHA本舗全作品の作・演出の他、コンサートの演出・舞台MCなども手がける。2003年には「WAHAHA商店」設立。猫ひろし、ポカスカジャンらの芸人が所属している。

 久本雅美、柴田理恵を擁する劇団「WAHAHA本舗」の主宰であり、数多くの人気バラエティー番組を手がける放送作家・喰始氏。「元気が出るテレビ」でともに仕事をした天才テリーを相手に、デビューの経緯からコロナ下のエンターテインメント界まで縦横無尽に語り合った!

 こうやって会うのは久しぶりなんだけど「サンデー・ジャポン」を見ているせいかな、そんな感じは全然しないね。

テリー 喰さんとはつきあいが古いですから。「(天才たけしの)元気が出るテレビ」にも(放送作家として)参加してもらって。

 知り合ったのは40年以上前ですよ。別のなんだか妙な番組に僕や宮沢章夫君が呼ばれて。あの頃、僕はあまりに異質すぎるので、テレビで干されていたんだけどね。

テリー そうなんですか。僕にとって放送作家、そしてWAHAHA本舗の主宰の喰さんは憧れの人だったんですよ。実は今回、5月27日から始まる予定だったWAHAHA本舗の全体公演の話を聞こうと思っていたんですが、コロナの影響で中止になってしまい残念ですね。

 正直なこと言うと、緊急事態宣言が出る前から「もう絶対5月には終息しない」と思っていたので、とりあえず1年先に延ばそうと決めたんですよ。その時に小屋が空いてるかどうかはわからないけど、とにかく「延期」。僕がコロナで死なないかぎりはやれるだろう、みたいな。

テリー そもそもWAHAHA本舗ができたのは84年ですよね。ここまでずっと継続しているって、すごくないですか。

 ただ、劇団で売れたのは、久本(雅美)と柴田(理恵)だけだからね。ポカスカジャンなんかは「ガリガリ君」の歌とかで知られてはいるけど、いわゆるメジャーの人気までいってない。もう厳しいですよ(笑)。

テリー あんな売れっ子が2人いるだけでも十分じゃないですか。

 幸い、久本は結婚してないし、柴田は結婚したけど子供がいないから、現役のままやってくれている。2人とも仕事大好き人間だから、それで成り立っているような感じかな。

テリー ビッグネームになると、大きい事務所に入って劇団を辞めちゃう人も多いのにね。

 そうそう、そこは僕の人望だね(笑)。

テリー アハハハ、さすがだ。

 あの2人はWAHAHAが大好きで、僕がやっているようなことが他ではまずできないので、「絶対続けていきたい!」と言っていますからね。

テリー そう言ってもらえるのは、確かに喰さんの人望かもしれないですね。

 テリーさんと出会った頃の僕は一匹狼で、周りからも「お前には集団を束ねるリーダーになることは絶対無理だ」と言われていたんです。でも、まぁ、なんとなく成り行きで始めたら、それなりに責任が出てきて、「劇団員が1人でも残るなら、俺はやり続ける!」みたいな感じになっちゃってね。自分にも、意外にリーダー気質があるんだなって驚きました。

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