芸能

80年代〈本当の美少女アイドル〉を総直撃<ちはる>顔をオレンジに塗った「妖怪ミモー」が大当たり

 90年代のバラエティー番組で飛躍したのが、ちはる(50)だ。活躍の裏には、80年代のアイドル時代に受けた「屈辱」があった。

──ここは目黒の一角にある「CHUM APARTMENT」というしゃれたカフェです。オーナーを務めるちはるさんは、ランチタイムなど店に出ることも多い。

ちはる 02年に倉庫を大幅に改装してオープンさせたの。コロナ禍で団体予約が減って大変だけど、なんとか続けてこれたわ。

──さて、芸能界デビューは86年。当初は「須賀千春」で活動しました。

ちはる 最初はお芝居をやりたくて劇団に入ったんですよ。そしたら中学生で主役をもらえたんですけど、その分のチケットをさばくことがいかに大変か。

──ああ、舞台俳優はノルマが付きものですね。

ちはる それが続くのは耐えられないと思って、モデルに転身しました。ただ、ドラマの仕事が多くて、初めて出たのが「セーラー服通り」(86年、TBS系)の生徒役。

──主演が石野陽子で、主題歌が渡辺美里の「My Revolution」。

ちはる 同じ生徒役で蓮舫ちゃんも出ていたの。あの頃から、彼女は怖いくらいに仕切っていましたね(笑)。あと、オリジナルビデオアニメのイメージガールとして「あすか組」という3人組を結成して。

──のちにドラマや映画でも大ヒットした、あの「花のあすか組!」だ。

ちはる 私もドラマ版には出ていたの。だけど完全なヤンキー仕様で、セリフも「なめんなよ!」しか言わない。私たちが元祖なのに、ドラマではとっちめられる役ってイヤだなという記憶しかない(笑)。

──むしろ、バラエティー番組のほうが水が合っていた?

ちはる そうかもしれない。「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!」(90年)、「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」(90~93年、ともにフジ系)のオーディションも、受かるはずがないとユル~く構えていたのがよかったかも。

──特に「やるならやらねば!」は、顔をオレンジに塗った妖怪ミモーで、ウッチャン扮するマモーと名コンビを組みました。

ちはる しかも、CDまで出して、けっこう売れたの。あんなペイントで大丈夫ですか、と聞かれたけど、ツッパリやらされた「あすか組」に比べればマシよ(笑)。

──ミモーを1年半やって印象に残ったことは?

ちはる 当時のフジはイケイケだったから、ディレクターの方々のプレッシャーがハンパないの。収録でも「もう一発あるんだよ、笑わせてくれる?」と言ってきますから。その分、ウンナンは親戚のお兄ちゃんみたいでリラックスできました。15年にはNHKでウッチャンと一緒に、25年ぶりでマモーミモーをやれたのもうれしかったです。

──私生活では10年に離婚し、12年に14歳年下の男性と再婚を‥‥。

ちはる 年下と再婚する女性ってイヤだなと思ってたけど、やっぱり若い男の人はおもしろみがあっていいです。すごく気楽な感じですよ。

──末永くお幸せに。

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