社会
Posted on 2021年04月19日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<片側顔面痙攣>銀シャリの橋本直も発症。始まりはまぶたから

2021年04月19日 05:55

 お笑いコンビ・銀シャリの橋本直が「片側顔面痙攣」の手術のため、1カ月休養するという報道があった。実は3年半くらい前から発症していたという。

 読者の多くは、顔面痙攣で手術とは、意外な気がするかもしれない。そもそも顔面麻痺は、顔の片側の筋肉が自分の意志とは関係なくピクピクと動く病気。初めは左右どちらかのまぶたの痙攣から始まり、進行するにつれ、目の周りの筋肉や、口元の筋肉などに痙攣の範囲が広がる。重症化すると、顔面の痙攣時間が長くなり、眠っている最中でも症状が出続けるようになる。首筋や耳、額にまで症状が発症することもあるのだ。

 原因は、顔面の運動を司る「顔面神経」の付け根を血管が圧迫することによって起きるといわれている。まれに腫瘍などによって圧迫されることもある。

 疲れ目でもまぶたがピクピクする時があるが、その見分け方は「症状が顔の半分だけに起こる」ことだ。同じ側の片目だけがピクピクする状態が半年以上続いたり、頬や口元もひきつる症状が発症する時は医師の診察を受けたほうがいい。

 診断は問診と視診で行われる。症状によっては、顔面の筋電図検査や頭部MRI検査を行う場合もある。

 症状が軽ければ、生活改善に努めて経過観察となる。医師からは、禁煙や節酒、ストレスや睡眠不足の解消などを勧められる。緊張が発症の引き金になっている場合もあるので、精神安定剤や鎮静剤、抗不安薬などを処方されることもある。

 症状が改善しない場合は、ボツリヌス毒素注射を行う。ただし、これは対症療法にすぎないため、根絶治療は、神経を圧迫している血管を離して固定する手術を行うことになる。

 顔の痙攣が長く続くようならば、神経内科か脳神経外科を受診したほうがよいだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年04月25日 08:30

    ある50代の男性は、自分のスマホから見知らぬ番号へ何十件もSMSが送られていたことに、翌月の明細を見るまで気付かなかった。画面はなんら変わっていない。LINEも電話も普通に使えていた。それなのに、スマホは他人の「道具」として使われていたのだ...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年04月24日 07:00

    本サイトは4月21日に〈「4.20北海道・東北地震」今回の後発地震注意情報は「かなりヤバイ」!「震度7」「30メートル大津波」で死者20万人の「割れ残り固着域」〉と題する記事を公開し、次のように警鐘を鳴らした。4月20日夕刻に発生したM(マ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年04月24日 11:30

    まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク