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記事全文を読む→医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<片側顔面痙攣>銀シャリの橋本直も発症。始まりはまぶたから
お笑いコンビ・銀シャリの橋本直が「片側顔面痙攣」の手術のため、1カ月休養するという報道があった。実は3年半くらい前から発症していたという。
読者の多くは、顔面痙攣で手術とは、意外な気がするかもしれない。そもそも顔面麻痺は、顔の片側の筋肉が自分の意志とは関係なくピクピクと動く病気。初めは左右どちらかのまぶたの痙攣から始まり、進行するにつれ、目の周りの筋肉や、口元の筋肉などに痙攣の範囲が広がる。重症化すると、顔面の痙攣時間が長くなり、眠っている最中でも症状が出続けるようになる。首筋や耳、額にまで症状が発症することもあるのだ。
原因は、顔面の運動を司る「顔面神経」の付け根を血管が圧迫することによって起きるといわれている。まれに腫瘍などによって圧迫されることもある。
疲れ目でもまぶたがピクピクする時があるが、その見分け方は「症状が顔の半分だけに起こる」ことだ。同じ側の片目だけがピクピクする状態が半年以上続いたり、頬や口元もひきつる症状が発症する時は医師の診察を受けたほうがいい。
診断は問診と視診で行われる。症状によっては、顔面の筋電図検査や頭部MRI検査を行う場合もある。
症状が軽ければ、生活改善に努めて経過観察となる。医師からは、禁煙や節酒、ストレスや睡眠不足の解消などを勧められる。緊張が発症の引き金になっている場合もあるので、精神安定剤や鎮静剤、抗不安薬などを処方されることもある。
症状が改善しない場合は、ボツリヌス毒素注射を行う。ただし、これは対症療法にすぎないため、根絶治療は、神経を圧迫している血管を離して固定する手術を行うことになる。
顔の痙攣が長く続くようならば、神経内科か脳神経外科を受診したほうがよいだろう。
田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。
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