政治
Posted on 2021年07月05日 05:55

宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「『二階幹事長と中国』ヒンシュク共通項」

2021年07月05日 05:55

 元衆院議員の宮崎謙介氏が足掛け5年の議員生活の経験をもとに、政治家ウオッチングやオフレコ話、政治にまつわる話を適度な塩梅で、わかりやすく「濃口政治評論家」として直言!

 世界の対中国包囲網が拡大の一途をたどる中、永田町ではその包囲網がシンクロして、親中派代表格である二階俊博幹事長にも、ふたつの包囲網ができつつあります。はい、二階幹事長に「緊急事態宣言」の発令です。

 まずひとつ目の包囲網は「世界が中国を疎う」ように、永田町の若手議員が二階幹事長をうっとうしく思い始めたというのです。それもそうですよね。近年の自民党の政治とカネ問題、これは本当に情けない。

 IR汚職逮捕の秋元司議員、大型買収事件の河井克行・案里夫妻に続いて、菅原一秀氏も公選法違反で略式起訴されました。先日のお金問題に対する会見では「ずいぶん政治とカネの問題はキレイになってきている」と二階幹事長が発言しましたが、とある若手議員がアキレ返って言うには、

「こんな渦中にいながら、もうナニ言っちゃってんの。まるで中国が『新型コロナウイルスは武漢発ではないし、なんなら中国のコロナは随分とキレイになってきている』と言うようなもんだよ」

 これは今に始まったことではないのですが、「ボチボチ現役を引退して、余生を楽しんでほしい」という悲痛な声が、永田町では聞こえてきています。

 しかし、実はこうした声はブロックされていて、当の本人には届いていません。というのは、今の自民党には二階幹事長がいないと困るため「何がなんでも本人には聞かせないぞ!」と、二階氏のそばでわーっわーっと騒いで、絶対に耳に入れるものかと動く幹部たちがいるからです。これがふたつ目の包囲網であり、守る側の網なのです。

 では、なぜに二階幹事長がいないと困るのか。ポイントは、現在の「大陸」に顔が利くのは二階幹事長しかいないという点です。

 先進各国のほとんどの政治家は中国嫌いである、と考えます。そもそも中国自体、自由主義陣営の多くの国々と対立し始めていますし、バイデン政権はトランプ前大統領の厳しい対中姿勢を軌道修正するどころか、むしろ露骨に中国を敵視し始めています。それが世界の対中国包囲網拡大へとつながっているのでしょう。

 が、嫌いな上司でもなんとかうまくやっていかないといけないように、ファイティングポーズ一辺倒でいけば、中国からのしっぺ返しを食らうのがオチ。名実ともに中国が最大の経済取引相手となった日本は、冷え込んでしまうでしょう。まさに二階幹事長と中国は、「嫌われ対立」「やっかいでも不可欠」というふたつの点でニアリーです

 中国が世界中から、そして二階幹事長が若手議員からヒンシュクを買っていることは否めませんが、ベテラン議員がここにきて、次期衆院選に出馬しない宣言を出し始めた今、こんなことを囁く若手も現れ始めました。

「よくよく考えると、大陸だけでなく、日本の各省庁や多くの業界団体に顔が利く。しかも、野党ともスムーズに話ができる二階幹事長は、やっぱり自民党にいないと困る」

 とはいえ、そもそも若手と幹部の狭間にいる当のご本人は、知らぬが仏。

 秋に予想される解散総選挙、どちらの包囲網が破られるのでしょうか。というか、自民党はこのままで大丈夫なのか!?

宮崎謙介(みやざき・けんすけ):1981年生まれ、東京都出身。早稲田大学を卒業後、日本生命などを経て12年に国会議員に。16年に辞職し、経営コンサルタント。6月30日に著書「国会議員を経験して学んだ実生活に即活かせる政治利用の件。」(徳間書店)を上梓。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2026年06月24日 07:15

    ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 11:30

    一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年06月24日 13:30

    これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/23発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク