政治

沈みゆく泥船と化したみんなの党「残された人々」の悲鳴と本音

 渡辺喜美氏とのかねてからの確執から、反渡辺派議員を引き連れてみんなの党を飛び出した江田憲司氏。旗揚げした結いの党は、日本維新の会や民主党の一部有力議員との合体を目指す「臨時結党」の色合いを濃くしている。

 さて、江田氏の造反で国会議員が約半分にまで減ってしまったみんなの党内では、阿鼻叫喚が交錯している。さる所属議員秘書がうなだれながら話す。

「これでみんなの党は地に落ちた。もうおしまいです。『江田氏の言い分は筋が通っていて、渡辺氏はワンマンで自民党にスリ寄ったことで愛想をつかされた』というイメージが世間に植え付けられ、最悪の状況ですよ。分裂騒動が勃発した時、本当は江田氏についていきたかったのですが決断できず、手遅れになってしまった。側近である浅尾慶一郎幹事長も実のところ、本心では同じです」

 みんなの党のスタッフや党員も曇った表情で、口々にこう言うのだ。

「打つ手なし。残った議員、次の選挙の候補者たちの焦りは尋常ではありません。このまま座して死を待つのか。いや、できれば泥船から逃げ出すべきだと頭ではわかっていますが、タイミングを逃してしまった。だから支援者と相談して、近い将来、どのタイミングで結いの党に合流すべきかを計っている人は多いですよ。もはや渡辺氏についていこうなどという人はほとんどいないのでは」

 すでに下準備、根回しが水面下で始まっているのだ。

 アジェンダ、改革という言葉が虚しく響くみんなの党は、政治の主役の座を掴むという野望を果たすことなく、消滅へと向かいつつある。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」
5
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…