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記事全文を読む→渡辺明王将が藤井聡太竜王に“勝てない”理由とは?
天下分け目の決戦は静岡・掛川城「二の丸茶室」で厳かに開幕した。1月10日、王将戦七番勝負第1局は藤井聡太竜王(19)の先手番で幕を開けたが、開始から3時間余、お昼休憩の直前に“事件”が勃発した。
「この手は意味が解りません。新時代の幕開けですか?」
解説を務めた藤森哲也五段(34)は藤井竜王が41手目に放った【8六歩】に驚愕した。さらには、「教え子ならやめておこうねと指導される手」とまでダメ押ししたのだ。しかし、この一撃を受けた渡辺明王将(36)はその後、91分もの長考に陥ったのだ。いったい何が起きた?
屋敷伸之九段が解説する。
「常識的には見たことのない、プロの棋士でもビックリする一手でした。AIを駆使する藤井世代なら驚かないのかもしれませんが、我々世代では発想が及びません。少なくとも実戦ではなかなか現れない珍しい手でした」
本局の立会人を務めた森内俊之九段(51)も会場そばの大盤解説会で、
「10年前の感覚ではまずあり得ない手。藤井さんだから何も言われないが、初心者が指したら『なんだこの手は!』と怒られる」
と、驚きを隠さなかったのだ。
深浦康市九段はこう解析する。
「確かに、一昔前ですと悪手の類でした。【8六歩】と突くと、【7七銀】が動けなくなる。【8八銀】など動かした場合にただで歩を取られてしまう可能性が出てきます。一言で言えば隙が多そうな形を藤井竜王が選んだところに違和感があるわけです。ですので、渡辺王将は面食らったのでしょう」
対局2日目、お互い互角のまま8時間の持ち時間を削り、最後はお互い1分将棋へ突入した。
「終盤は互いの玉が接近し、両者が王手をかけ合う、難解な攻防になりました。最後に1分将棋に突入してからも両者が拮抗した互角の戦いでしたが、最後は僅かの差で藤井竜王が競い勝ちました」(前出・屋敷九段)
このわずかな勝負の差とは何だったのか。1月18日発売の「週刊アサヒ芸能」1月27日号では、両者の実力を徹底比較している。
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