芸能
Posted on 2014年02月14日 09:58

“日本のリバプール”博多スーパースター列伝<第6回>チャゲ&飛鳥(3)

2014年02月14日 09:58

20140213o

 恭平は、チャゲアスと同じく「博多第二世代」と呼べる、長渕剛とも親友である。

「剛にも飛鳥にも共通するのは、ちゃんと女の子が共感できる歌を書けること。飛鳥にはレコードになっていない曲もたくさんあるけど、剛よりもさらに可能性を感じた」

 そして才能は、売れることによってさらに自信を深めていくのだと知らされる。

 本名・宮崎重明が「飛鳥涼」と名乗ったのは、永井豪原作「デビルマン」の登場キャラから借用など諸説あるが、恭平にはこう伝えたという。

「本当は『飛鳥涼平』にしたかったんですが、恭平さんと似てしまうので涼にします」

 恭平は後にCMの仕事を手がけるようになり、再び2人と接点を持ったのは90年のこと。

「僕が担当した『KCカード』が、2人にとって初めてのCM出演。92年まで続いて、その途中に『SAY YES』が大ヒット。通常なら契約金が跳ね上がるんだけど、2人は『恭平さんの仕事ですから』と言って、当初の金額のままで継続してくれた」

 だからこそ昨年に起きた飛鳥の騒動は、恭平には理解しがたいものであるのだが‥‥。

 さてチャゲアスがデビューした79年8月、入れ替わるようにプレイヤーを辞したのが「甲斐バンド」のベースだった長岡和弘である。博多の先輩でありながらミュージシャンとしての接点はなかったが、長岡はディレクターに転身してからチャゲアスを担当。

「彼らがワーナーからキャニオンに移籍することになり、それまで谷山浩子とかヤマハの担当が多かった僕が見ることになった」

 長岡はヤマハに対し、シングル曲の選定はキャニオン側の意見を尊重してほしいと訴える。当時、シングル売上げが低迷していたこともあり、ヤマハ側も異存はなかった。

「そして86年2月に移籍第1弾で発売したのが『モーニングムーン』で、『万里の河』以来、5年ぶりのヒットになり、ホッとしました」

 双方に「チャゲアスをアーティストとして大きくしたい」という悲願があっての共同作業であった。さらに長岡は、ASKAとしてのソロシングル「はじまりはいつも雨」(91年3月)にも後方支援をする。

「僕が長らく担当した斉藤由貴の映画『おいしい結婚』(東宝)の主題歌を探していた。岡村孝子はどうかという話もあったけど、僕が『ASKAのほうがいい』って推薦しました」

 パナソニックのCMとの相乗効果もあり、ソロでもミリオンセールスを記録。以降、チャゲアスは社会現象を巻き起こすが、今現在、活動再開は中断したままだ。音楽シーンでも屈指の才能を誇る男たちが休眠したままなのは、あまりにも惜しい──。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/17発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク