政治

橋下徹 “市長辞任”と“出直し選挙”にアンチ派が痛烈批判!(2)

 ジャーナリストの大谷昭宏氏はこう話す。

「共産党以外の政党は候補者を立てることを見送る方針を示している。そんな選挙で勝ったからといって、信任を得られたと言われても困ってしまう。本来なら、名古屋の河村たかし市長のように、自分が辞職したうえで市議会のリコールを市民に呼びかけるべきです。そうすれば、そのステップをいっぺんに2つクリアできる可能性だってある。今回の選挙は、橋下さんらしくないやり方ですね」

 確かに、橋下氏にしては回りくどい手法である。しかし、そこには橋下氏の政治的なもくろみも見え隠れしているのだ。

 前出・大谷氏が続ける。

「市議会をリコールして、市議選をしても維新の会の支持率を見れば、現在の党勢を維持できないことは目に見えている。来年の統一地方選を待っていては、ますます維新の会は議席を減らしてしまう可能性が高い。それで、橋下さんも都構想を急がなくてはならなくなっている。そんな政治的な計算が働いての出直し選挙なわけで、橋下さんの主張は詭弁でしかない」

 ツイッターで連続つぶやきを再開した橋下氏は、再び批判的なメディアに対して、「わかっていない」とばかりに反論を繰り返している。

 以前ほど、ジャーナリストやコメンテーターを名指し口撃することは減っているが、かつて大谷氏は最大の標的とばかりに、たびたび橋下氏のツイッターに登場、批判されていた。

「自分が名指しされないことが寂しい? そんなわけないでしょう。寂しいなんて言ったら、橋下さんが調子に乗るだけです。基本的に『かまってちゃん』なのですから。もっとも、市民も橋下さんや維新の会への関心は低くなっている。都構想は府市行政府の統合であって、期待している景気回復につながらないことに気づき始めたということでしょう。市民を無視して、独断専行を続ける首長は、長野県知事時代の田中康夫氏しかり、阿久根市長だった竹原信一氏しかり、のたれ死にするのが関の山ですよ」(前出・大谷氏)

 自身の存在意義をかけた選挙だと橋下氏は言うが、まさに政治生命の最期ともなりうる。近い将来、今回の出直し選挙が「ご臨終選挙」と呼ばれる日が来るかもしれないのだ。

カテゴリー: 政治   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
京都「会館」飲食店でついに値上げが始まったのは「他県から来る日本人のせい」
5
フジテレビ井上清華「早朝地震報道で恥ずかしい連呼」をナゼ誰も注意しない?