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記事全文を読む→掛布雅之 若手3人のバッティングは目をみはるものがある
私が現役当時はキャンプで用意された部屋も今のように1人1部屋ではなく、2人1部屋、はたまた3人1部屋、さらに7人の大部屋だった時だってありました。偶然にも私が二軍キャンプで汗を流していた頃、一緒の部屋になったのが平田二軍監督。今のキャンプでも2人で当時を懐かしんで「あの時を思い出すね」といった話をしたりもしています。
その点、現在の選手たちは非常に恵まれています。成長するための周囲の準備は整っているだけに、若手たちのスキルの習得もずば抜けて早いわけです。
特に北條史也や原口文仁、狩野恵輔の3人のバッティングは目をみはるものがあります。
北條に対しては、キャンプ初日に私が打撃投手として投げ、そのフォームを投手の角度からも眺めましたが、投手から見てバットの出どころがわからないほどみごとにバットが体に巻きつき、スイングも以前に比べて全体的にコンパクトになってきています。また、秋季キャンプでも掲げていたレベルでのスイングも身についていて、打ち損じが少ないのはキャンプと自主トレを通しての彼の成果。北條は質のいいライナー性の当たりを放てる選手へと成長しています。
育成選手として阪神に戻ってきた原口のバッティングは、とにかくシンプル。スイングも最短距離でボールを捉えられるようになり、確実性がグンと上がっているのが驚くべき点です。これには「ホームランよりも質のいい当たりを」という本人の意識作りが大きく影響している。あえてホームランにこだわらないことで強いライナー性の当たりも出るし、スイングもうまい具合に力が抜けて、逆にホームランを打ちやすくなっています。
そして、狩野もまた自分のバッティングスタイルを確立しつつある選手。今回の春季キャンプでは、動画を撮影してスイングの際に左足を今以上にきちんと踏み込むように、重点的に指導しています。あとは彼の感覚のみ。本人が何度も試してみて、しっくりとくる左の踏み込みを習得できれば、フォームはさらに改良されると信じています。
もちろん沖縄組の若手たちの成長にも目を光らせたいと考えています。今回の春季キャンプの日程では、基本的に私は安芸組の指導に当たりますが、第3クールの13~16日の4日間だけは沖縄の宜野座に行き、沖縄組の紅白戦を観戦する予定になっています。その試合の中で伊藤隼太や緒方凌介など、沖縄組の若手選手たちがどのように進化しているのかをチェックしたいと思います。
沖縄組でも高知組でも、春季キャンプは一軍も二軍もサバイバル。我々コーチ陣は、そのためのムード作りや成長するヒントを与えてあげるのが最大の役目でもあるのです。
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