スポーツ

江川卓、「東京ドームで投げたかった」痛恨の思いと決断を田尾安志に告白

 日本初のドーム球場である東京ドームが産声を上げたのは、1988年3月18日のこと。この年、4月8日の開幕戦で、巨人の桑田真澄氏(現、巨人の1軍投手チーフコーチ)が先発でマウンドに上がった縁から、大規模の改修工事を終えた、去る3月1日、報道陣を対象とした内覧会が開催され、グラウンドで行われたメインビジョンの点灯式で、桑田氏が始球式を行った。

 そんなドーム球場に関連して、元プロ野球選手・田尾安志氏のYouTubeチャンネル〈田尾安志【TAO CHANNEL】公式YouTube〉に、元巨人の江川卓氏が出演(3月6日付け投稿回)。ドーム球場への思いを語っていた。

 江川氏は、1年目の79年に9勝10敗で負け越し。自身はもっと勝てると思っていたことからショックを受けたこと、また「空白の1日事件」など、巨人入団の経緯が複雑であったことから、次に1ケタ勝利に甘んじるようであれば、引退しようと考えていたと語る。

 そして、引退を決意した87年は2ケタの13勝を挙げているのだが、「肩は最悪、状態悪くて…」と回顧。翌年、完成予定の東京ドームで「投げたかったんですよ」と素直に心情を吐露したが、「でも、肩の状態を考えると、どうやっても(翌年)6、7勝なんですよ」と、プロとして無様な姿は見せられぬとの潔さからの決断だったようだ。

 87年、巨人では桑田氏が15勝でもっとも勝ち星を挙げており、江川氏の13勝、槙原寛己氏と水野雄仁氏の10勝と続く。ただし、その時点でベテランであった江川氏のチームへの貢献度が考慮されれば、東京ドーム「元年」の開幕戦、ひいては先日の内覧会での始球式を投げていたのは江川氏だったかもしれない。

 江川氏の雄姿も見せてみたかった、そんな思いも募る感慨深いトークだった。

(ユーチューブライター・所ひで)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身