社会
Posted on 2014年04月03日 09:56

消臭アイテムが売れている!“加齢臭”完全撃退マニュアル!(3)オヤジイメージからの脱却も重要

2014年04月03日 09:56

 加齢臭を含む「ニオイ分野」の研究は日進月歩。最近では、化粧品メーカーのマンダムが、40代の男性に特有の「ミドル脂臭」なるニオイがあることを発表している。

「暖かくなると汗をかきやすくなる。汗の中から乳酸が出やすくなります。実は加齢臭のノネナールはそれほど不快なニオイではないのですが、この『ミドル脂臭』の成分であるジアセチルは本当に不快なニオイなんです。このジアセチルが出ないようにするには、適度な運動をして、いい汗をかくことが重要です」(五味院長)

 そのニオイは、使い古した廃油や腐ったバターのような悪臭というから、一般的な加齢臭どころではないのだという。

「さらに注意したいニオイに『疲労臭』もあります。肝臓はニオイ成分を分解して無臭化する器官ですが、お酒を飲みすぎると肝機能が低下し、アンモニアを分解できなくなります。ご存じのとおりアンモニアは尿と同じですから非常にニオイがきつくなるわけです。喫煙や運動不足、さらには日頃の仕事のストレスをためたまま会社帰りにちょっと一杯飲みに、という生活が疲労臭のもととなります」(五味院長)

 やはり、ニオイが気になるシニア世代は肝臓に気をつけながら飲むことが大事なのだ。

 実は、「加齢臭」という言葉は資生堂が命名し、その「年を取った人が臭くなる」という強烈なイメージが先行したため、こんな現象も起きているという。五味院長が言う。

「自分は臭っていると悩んでいる患者さんでも、意外にかいでみるとノネナールはもちろん、何のニオイもしないことが多い。そうした患者さんの特徴としては、ふだんからネズミ色の服を着て、食後はツマ楊子をシーハー、駅でツバを吐き散らしそう‥‥と、むしろ見た目や言動が“オヤジくさい”んです。そういう人が自分の言動から勝手にオヤジ臭がしていると思い込んでしまっている。ですから、シニア世代になったら、あえてカラフルで清潔な服装をし、若々しい言動をするなど“イメージ臭”を重要視することも、加齢臭で悩まないために必要だと思います」

 となれば、ここは、加齢臭を撃退し、ついでに若返りも果たして「一挙両得」といきたいものだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク