社会
Posted on 2022年06月27日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<こむら返り>ふくらはぎに激痛!糖尿病や脳梗塞の危険も

2022年06月27日 05:55

 就寝中に、急にふくらはぎの筋肉がつったことはないだろうか。足の筋肉、中でもふくらはぎの筋肉が痙攣することを「こむら返り」という。特に夏に発症しやすいので注意が必要だ。

 最大の原因はミネラルバランスの乱れ。就寝中や運動中に、汗をかくことで体が脱水症状になり、血液中のカルシウムや、カリウム、マグネシウムなどが低下して、筋肉の調整機能が落ちてしまうことで発症する。

 特に就寝中は、体をほとんど動かさないために、心拍数が減り、血行が悪くなることが多い。そのため、足の筋肉に急な刺激が加わり、筋肉の異常な収縮が起こるのだ。

「こむら返り」の対処法は、つっている足の指を持ち、体のほうへゆっくりと引き寄せ、アキレス腱を伸ばしてみること。ただし、一気に伸ばすと、筋肉が損傷して肉離れを起こす場合があるので慎重に伸ばすことを忘れずに。

 予防法は、ミネラルの十分な摂取だ。マグネシウムはワカメ、ヒジキなどの海藻類、カルシウムは乳製品、大豆製品、小魚など、カリウムはバナナや果物、長いもやサツマイモに豊富に含まれている。さらに、就寝前にコップ1杯の水を飲むことも有効だ。ゆっくり湯船に浸かって足の血行をよくするためにマッサージをするのもよいだろう。

 基本的に「こむら返り」は、一過性のもののため、心配はいらないが、糖尿病、腎臓病、椎間板ヘルニア、脳梗塞などの重大な病気が隠れている危険性もある。

「こむら返り」の症状の他に、やたらとのどが渇きやすい、ひどい腰痛がある、歩行しづらい、手足がしびれる、言葉のもつれがある場合は、他の病気の可能性も考えられるため、早めに医療機関を受診することが必要だ。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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