社会
Posted on 2022年03月07日 05:55

医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<睡眠時無呼吸症候群>低酸素状態の放置で心筋梗塞や脳卒中に

2022年03月07日 05:55

 たっぷり寝ているはずなのに眠い──これは「過眠症」の可能性も考えられる。

 中高年の場合、睡眠に関して特に注意が必要なのが「睡眠時無呼吸症候群」だ。これは、睡眠時に何度も呼吸が止まる病気。放置しておくと命にかかわる危険もある。症状が現れるのが眠っている時なので、自覚することが難しいのも厄介な点だ。潜在的な患者数は国内で200万~300万人にも上ると考えられている。

「睡眠時無呼吸症候群」は、空気の通り道である上気道が塞がってしまうことで発症する。特に肥満や、首が太くて短い人、顎が小さい人は注意が必要だ。

 体重増加などにより、首回りや顎、気道回りに脂肪がたまり、上気道が狭くなるからだ。睡眠時に無呼吸になると、低酸素状態となり、放置しておけば、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などを併発しやすくなる。最悪、突然死につながることもある。

 診断は、「エプワース眠気指数」で昼間の眠気の程度を調べる。

【1】座って読書をしている時

【2】テレビを見ている時

【3】人がたくさんいる場所で座って何もしていない時

【4】車に乗せてもらっている時

【5】午後に横になって休憩を取っている時

【6】座って誰かと話している時

【7】昼食後静かに座っている時

【8】運転中、渋滞や信号待ちで止まっている時

 この8つの項目で測定される。

 各項目の点数は、眠くなることが多い(3点)、ときどき眠くなる(2点)、まれに眠くなる(1点)、決して眠くならない(0点)の4つに分類され、合計11点以上であれば睡眠時無呼吸症候群の疑いがある。

 該当する人は医師の診断を受けたほうがいいだろう。

田幸和歌子(たこう・わかこ):医療ライター、1973年、長野県生まれ。出版社、広告制作会社を経てフリーに。夕刊フジなどで健康・医療関係の取材・執筆を行うほか、エンタメ系記事の執筆も多数。主な著書に「大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた」(太田出版)など。

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