もう真夏の外出は、根性で乗り切る時代ではないらしい。気象庁は今年、最高気温40度以上の日を「酷暑日」と新たに決めた。猛暑日を超える暑さが日常化したことで、服そのものが冷却機器になる流れも加速している。これまでのファン付きウェアは「現場作業用...
記事全文を読む→ウチの猫がガンになりました(3)迷い猫への偏愛…スヌーピーのぬいぐるみには白く長い「形見のひげ」が
妻のゆっちゃんの枕元には、小さなスヌーピーのぬいぐるみがある。胸にはファスナーがついていて、この中にはジュテの白くて長いひげが一本入っている。ジュテがこの世からいなくなった後も、いつもそばにいてほしいと、形見にしているものだ。そのことを後から聞いて、ゆっちゃんと目を合わせることができなかった。痛いほど気持ちがわかった。
我々夫婦には子供がいない。だが、ジュテへの思いは、子供のようにかわいがったというありふれたものではなかった。今風に言えば、ネグレクト。お互いに生い立ちが似ていることが、ジュテへの偏愛につながっていた。
僕は生まれてすぐに両親が離婚し、二人とも生まれたばかりの赤子の前から消えてしまった。親に育てられたことも、顔すら見たこともないのだ。ゆっちゃんは父親が高名な画家だったが、そりの悪い両親がバラバラに生活し、ほったらかしで育てられた。両親の愛情は受けたが、温もりのない孤独な幼少期を過ごした。
どちらも親に見放され、捨てられた境遇ということだが、そのことは言葉にしなくても、なんとなくわかり合うことができた。
そんな夫婦の前にやってきたのが、迷(まよ)い子、捨て子のジュテだった。ゆっちゃんはジュテを、ネグレクトによる傷と孤独を埋める存在として、かわいがっていたのだと思う。僕の場合はウェットすぎるのを敢えて避けるなら、捨て子同士、こいつをなんとかしてやりたい、ということだったろうか。
S動物病院で、ジュテの病状を聞かされた。そのことをゆっちゃんに、どう伝えればいいのか。診察料の支払いはクレジットカードで済ませるのだが、暗証番号を押したことを忘れ、「番号は?」と聞き返したらしい。それぐらい動揺してしまっていた。
家の玄関を開けると、「どうだった?」と声がした。やはりゆっちゃんも、気が気じゃなかったようだ。
ひとまず気を取り直し、リビングのテーブルにK先生が書いてくれた用紙を広げ、僕なりに順序だてて検査、病院について説明した。
「やっぱり、ガン?」
「いや、1週間待たないとわからないよ」
「大きなシコリって、本当のガンならそんなに大きくならないんじゃない。脂肪の塊とか」
「人の場合、そういうこともあると思うけどね」
その先はあまり言葉にならない。
「どうする? どこの病院で診てもらうのがいいのかしら」
「うちから近い病院がいいんじゃないか」
「そうね、先生に紹介してもらえるの?」
「それはすぐにやってくれると思う」
まあ、それ以外に選択肢はなかった。
「ジュテはどうしてる?」
ゆっちゃんは、2階で寝ているジュテを見に、上がって行った。
(峯田淳/コラムニスト)
アサ芸チョイス
ドジャース・大谷翔平の第二子誕生をめぐって、フェミニストを名乗る女性たちがSNS上で「多産DVだ」「年子出産は女性虐待だ」と騒いでいる。大谷夫妻は昨年4月20日に第一子誕生を報告、この6月20日に第二子誕生をアナウンスした。これら誹謗中傷コ...
記事全文を読む→一発出たら同点。3-7と4点をリードされて迎えた7回裏、二死満塁の場面。この日いちばんの勝負どころで、広島・新井貴浩監督がベンチから送り出した代打は捕手・石原貴規だった。結果は空振り三振。最大の山場でなぜ、より長打を見込める打者を送り込まな...
記事全文を読む→これはトレードのショーケースなのだろうか。そう思ってしまったのは、阪神タイガースの梅野隆太郎捕手が2軍から再昇格し、6月23日のヤクルト戦に即スタメン出場して攻守に高い能力を見せつけたことだ。1-0とリードした5回に二塁打を放ってチャンスメ...
記事全文を読む→

