スポーツ

オカダ・カズチカ「トップに立っても悔しい思いが多い」

テリー その後、今度はアメリカに武者修行に出て、2012年に凱旋帰国しますよね。

オカダ はい。

テリー それで、あの棚橋(弘至)選手に勝って、24歳の若さでIWGPヘビー級のチャンピオンになりますけど、その時はどんな気持ちだったんですか。

オカダ 僕はもう当たり前かなと思ってましたね。15歳でプロレスの世界に入って、いろんな経験も技術もありましたし、「他の同世代とは一緒じゃないな」と。だから、初めてのタイトルマッチでしたけど、他の選手に比べて余裕があったというか、タイトルマッチというものに、そこまで構えてなかったんだと思います。

テリー それで今は、プロレス界のナンバーワン選手じゃないですか。

オカダ はい。この前(IWGP世界ヘビー級選手権 4WAYマッチで)負けてしまいましたけど。

テリー 頂点って、どんな気持ちなんですか。

オカダ でも、頂点といっても、まだまだ悔しいと思うことのほうが多いです。野球にもサッカーにも負けたくないし、この前の那須川天心選手と武尊選手が戦った東京ドームでの格闘技イベント(THE MATCH 2022)もすごく注目されたじゃないですか。新日本プロレスも毎年、東京ドームで大会をやってますから、負けたくないですよね。

テリー それは、やっぱり「俺がプロレス界を引っ張っていくんだ!」という自覚があるからですか。

オカダ そうですね。最初にチャンピオンになった頃は、「俺が新日本プロレスを盛り上げていかなきゃな」って思ってたんですけど、最近は僕個人を知ってほしいというより、もっとプロレスを知ってもらいたいなっていう気持ちが大きくなってきましたね。

テリー へぇ。それはどうして?

オカダ やっぱり、これだけトップにいる時間が長いと、キツい思いをしてるからこそ、もっといろんな人にプロレスの魅力を知ってもらいたいなっていうのはありますね。

テリー オカダさんといえば、プロレス界にカネの雨を降らせる「レインメーカー」じゃないですか。プロレスラーって儲かるんですか。

オカダ 儲かると思いますよ(笑)。

テリー 僕、よく知らないんですけど、プロレスラーは1試合ごとにファイトマネーをもらえるんですか。

オカダ いえ、新日本プロレスは年俸制です。例えば僕が2012年に初めてチャンピオンになった年は、そんなにすごい給料をもらってるわけじゃないです。でも、その年の終わりに契約更改して、「チャンピオンになったので、来年はこの額でお願いします」って交渉して、どんどん上がっていく感じです。

テリー 野球なんかだと、代理人がフロントと交渉しますよね。

オカダ 僕らは社長だとか偉い人たちに、直接自分で言いますね。

テリー そうすると、「この金額でお願いします」って言った時に、「いや、それはムリだよ」とか言われることもあるんですか。

オカダ 全然、あります(笑)。

テリー オカダさんはこうして話しててもクレバーだから、交渉も上手そうですけど、口下手で、向こうから言われた額で「はい」って言っちゃう選手もいそうですよね。

オカダ いるでしょうね。だから、もし「オカダはこれでOKだったよ」とか言われると、全員そうしなきゃいけないみたいになるじゃないですか。そうならないように、そういう面でも僕が引っ張っていかなきゃいけないという意識はありますね。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
2
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」
3
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
4
【ドラマ「Believe」】受刑者キムタク「スタイリッシュでカッコいい&丸刈りナシ」押し売りだらけの超ウンザリ感
5
上毛電鉄「800形」新型車両が全線営業開始!「700型」とは違う「ガッカリ&歓喜」ポイントがあった