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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」古性との鉄壁連携で脇本がGI連覇

西武園「オールスター」◎脇本雄太/○平原康多/▲守澤太志/△郡司浩平/佐藤慎太郎/松浦悠士/古性優作/清水裕友/吉田拓矢/深谷知広/山崎賢人/眞杉匠

 対戦相手とバンクが替わっても、勝利してこそ、真の実力者と言える。

 今年のGI第4弾となる西武園「オールスター」(8月9日【火】~14日【日】)。ここまでのGI3戦、全て近畿の2人に名を成さしめている東日本勢は、逆襲を期す大会となる。

 とはいえ、脇本雄太の優位は動きそうにない。盟友、古性優作との連携は鉄壁。逃げでもまくりでも絶対の自信を持っている。直線の短い400バンク。赤板から踏んで、ダービーに続いてGIを連覇する。

 18年ぶりになる地元のオールスターで、平原康多が総力戦で脇本に挑む。前が眞杉匠─吉田拓矢なら願ってもない3段駆け。関東の総大将が9度目のGI制覇を飾るシーンも十分ある。

 サマーナイトFを連覇した松浦悠士の勢いは、軽視できない。対照的に勝ち運に見放されている感のある郡司浩平だが、奮起があってもおかしくない。

 古性は今年3度目のGIVを狙うのか、それとも脇本のアシストに徹するのか。いずれにしても余裕がある。印は回せなかったが、勝負の行方を左右するのは、この男ではないか。

【大穴この1車】

 岡崎智哉(大阪・96期)は古性の練習仲間で、GIIIやGIで燃えるタイプ。宮記念杯初戦1着が6万2249円、ダービー3走目3着は1万7550円だった。記念でもよく万車券を演出しているが、1本捕まえたら、打ち止めにしたほうがいいかもしれない。

 実力が接近してきた「ガールズドリーム」(3日目)は、新女王候補の佐藤水菜が本命。対抗はもちろん現女王の児玉碧衣の連覇。この2人に続くのは▲太田りゆと△日野未来とみた。

 一方、8月22日【月】~24日【水】に立川で行われる「報知ゴールドカップ・山口健治杯」の有力候補(12人)は次のとおり。

△東口善朋(42・和歌山)/村上博幸(43・京都)/▲成田和也(43・福島)/神山拓弥(35・栃木)/河村雅章(39・東京)/◎脇本雄太(33・福井)/近藤 保(39・千葉)/東龍之介(32・神奈川)/小松崎大地(39・福島)/〇眞杉 匠(23・栃木)/野口裕史(39・千葉)/吉田有希(20・茨城)

 ここも本命は脇本でしかたがないだろう。対抗は今や関東の先行ナンバーワンの呼び声が高い眞杉。脇本にスピード戦で真っ向勝負を挑むことになるが、関東が吉田有─眞杉─神山拓─河村の4車ラインになるようなら、勝ち負けになる。

 前が叩き合えば、小松崎の後ろから突っ込む成田と、レース巧者の東口の出番がある。

【狙い目の伏兵3人】

 ホームバンクは京王閣だが、高橋築(東京・109期)は立川でよく練習している。巧みなハンドルさばきで予選は突破する。

 鈴木玄人(東京・117期)が、S級2場所目の弥彦記念2日目に初白星を手にした。前半で勝てば勢いに乗る。

 鈴木と同期の橋本優己(岐阜)は、オールスターも走った中部期待のルーキー。ファイナリストになってもおかしくない。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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