社会
Posted on 2014年04月30日 09:56

局長会議も進展なし…慰安婦問題で埋まらない日韓の深い溝(1)大戦犯は朝日新聞?

2014年04月30日 09:56

 日韓局長級協議が「慰安婦問題」によって空転した。一方、問題をたきつけた張本人は、シレッとした顔で独善的な理想論を振りかざしているのだ。

 4月16日、日韓局長級会議が、ソウルの韓国外務省で開かれた。23日のオバマ大統領(52)訪日を控え、アメリカ側から日韓関係の修復を要請されたためである。参加した伊原純一外務省アジア大洋州局長は、

「有意義な会議だった」

 とコメントしたが、ある政治部記者は、こう解説する。

「韓国側は『慰安婦問題』一点に議題をしぼってきました。日本政府が法的責任を認めることと、賠償の支払いで一歩も譲りませんでした」

 韓国側の要求に、安倍晋三総理(59)の土下座が含まれていることは言うまでもなく、日本側がその要求を飲むこともありえない。慰安婦問題はもはや迷宮入りの様相を呈しているのだ。

「次回、東京で開催されることが決まったものの、協議は一切進展しませんでした。韓国側が『慰安婦』を問題とするかぎり、日韓関係が改善されることはない状況です」

 日韓基本条約が締結されたのが1965年、以来、従軍慰安婦の存在は、日本政府内でもほぼ知られていなかった。問題となったきっかけは、91年8月、朝日新聞大阪朝刊の、

〈思い出すと今も涙元朝鮮人従軍慰安婦を韓国の団体聞き取り〉

 であることは、先週号で報じたとおりである。

 現在、国際社会で大きく日本人の地位を貶める慰安婦問題。その“大戦犯”とも言える朝日新聞では「韓国と語る」という隔週の連載記事がデジタル版で始まっていた。政治部記者が語る。

「記事は、日韓関係に関わった著名人のインタビューです。聞き手と書き手は朝日新聞の前主筆である若宮啓文さんです。主筆とは朝日新聞記者のトップ。若宮さんは、11年から約2年間主筆を務め、13年1月に朝日新聞を退社しているが、現在でも『前主筆』の立場で、日本、中国、韓国の諸問題について朝日の記事にコメントを寄せています」

「韓国と語る」は、来年の日韓国交正常化50周年を控え、同社が意気込みを持って挑んでいる企画だ。第1回目の冒頭で若宮氏は、現在の日韓関係を、

〈まさか、こんなことになるなんて‥‥と、多くの人が感じているのではないか〉

 と問いかけ、

〈空前の韓流ブームも起きたのに、いまの日韓は一体どうなってしまったのか‥‥〉

 と、嘆いてさえみせたのだった。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク