政治
Posted on 2025年03月14日 17:58

トランプ「日本はアメ車を買え」に対抗する「安倍晋三式交渉」を石破茂はできるのか

2025年03月14日 17:58

 アメリカのトランプ大統領がまたまた、日本との自動車貿易問題をめぐり、不満を表明した。3月12日にホワイトハウスで記者団に対し、「彼らは我々の車を受け入れてくれない。素晴らしい車を製造しているのに」と述べたのだった。

 この要求は今に始まったことではない。2015年6月に共和党予備選に立候補表明した際も「東京で(ゼネラル・モーターズが製造する)シボレーは1台も走っていない」と話していた。

 安倍晋三元首相は2017年2月の日米首脳会談でトランプ氏に、はっきりと現実を伝えている。

「今度、日本を訪れた時に、私と一緒に銀座を走ってみましょう。信号待ちの右も左も外車ばかりです。ただ、欧州製が圧倒的です。ベンツもBMWもアウディもみんな大変な企業努力をしていますが、アメリカ製は車庫には入らない。ガソリン代はかかる。だから人気がない。それを買えと言われても無理です」

 この時、トランプ氏は安倍元首相の説明に理解を示したが、安倍元首相が学んだのは「トランプ氏には何度も言わないと、元に戻ってしまう」ということだ。元朝日新聞主筆の船橋洋一氏の著書「宿命の子 安倍晋三政権のクロニクル」にも「トランプには1980年代の日米貿易摩擦の時代の対日観がこびりついている」とある。つまり「少しは共通理解ができたかなと思っても、次回、会うとまたゼロから積み上げなければならない。何回、議論してもトランプの理解や省察が深まることはまずない」ということだ。

 そこで安倍元首相が心掛けたように「常に会い、アップデートし、刷り込んだ瞬間にトランプから指示を出してもらう」こと以外にはないのだった。

 問題は安倍元首相が粘り強くトランプ氏にアプローチしたような芸当が、石破茂首相にできるかということだ。日米の自動車問題は、石破政権の命運を占う大問題に発展しそうである。

(奈良原徹/政治ジャーナリスト)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年04月25日 08:30

    ある50代の男性は、自分のスマホから見知らぬ番号へ何十件もSMSが送られていたことに、翌月の明細を見るまで気付かなかった。画面はなんら変わっていない。LINEも電話も普通に使えていた。それなのに、スマホは他人の「道具」として使われていたのだ...

    記事全文を読む→
    社会
    2026年04月24日 07:00

    本サイトは4月21日に〈「4.20北海道・東北地震」今回の後発地震注意情報は「かなりヤバイ」!「震度7」「30メートル大津波」で死者20万人の「割れ残り固着域」〉と題する記事を公開し、次のように警鐘を鳴らした。4月20日夕刻に発生したM(マ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年04月24日 11:30

    まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク