タッキーこと滝沢秀明のジャニーズ事務所退社が、芸能界を騒然とさせている。どのメディアでも、一報は「滝沢秀明 ジャニーズ事務所を円満退社」。あまりにも「円満退社」を強調しすぎて、円満に辞めていないと示唆することになった。
ジャニーズには、パフォーマンスにはそこまで期待ができないアイドルグループの事務所、という評価がある。顔がよければOK、というファン心理が実際にあり、それは、歌とダンスを売りにしているグループにいたっても、学芸会レベルのステージ。
ところが前社長のジャニー喜多川氏が死去すると、ジャニー氏の思いを継いだタッキーが、ハイパフォーマンスを目指すグループを育成。あまり顔が売りとは言えないが、滝沢プロデュースによる男性グループは、K-POPが席巻するダンスグループ分野でも評価され、人気を博した。芸能プロ関係者によれば、
「今のジャニーズ事務所は、ジュリー社長帝国と言っていい。彼女は自分に反対意見を向ける人をあまり好みません。イエスマンで固める経営体制はどこの会社でもある話なのですが、以前のジャニーズは、そこまでではなかった。ジャニーさんは、反対意見でぶつかってくる人だとしても、素晴らしい才能を持っているクリエイターたちをいつもそばに置いていましたから。滝沢はその点、ジャニーさんの遺志を継いで、クリテエイティブなところでは譲れない一線があったのでしょう。それをどこかで崩されることになり、彼は退くことになったと囁かれています。滝沢プロデュースから始まったSnow ManやSixTONESが、ジュリー氏が管轄するなにわ男子より人気があることも、ジュリー氏は苦々しく思っているのでは…」
社内の縄張り争い、権力闘争などしている場合ではないが、
「もう今は、男子グループといえばジャニーズ、という時代ではなくなりました。今回のニュースは、マスコミ側も一緒になって『円満退社』を打ち出せば打ち出すほど、忖度が露呈して、むしろ皮肉にしか聞こえませんね」(前出・芸能プロ関係者)
タレント時代から、ジャニーズの中で最も礼儀正しく、責任感が強いことで知られたタッキー。そんなタッキーが去ったことを、ジャニー氏は悲しんでいることだろう。