スポーツ

“アンカツ”こと安藤勝己がダービー激走馬をイッパツ診断!(1)今年のダービー出走馬イチオシは?

20140605i

 キズナがいた昨年に比べ、今年は混戦必至の日本ダービー。買い目はどこにあるのか。GI22勝の“ご意見番”アンカツこと安藤勝己氏が激推し馬を公開する!

 今年のダービーは、皐月賞組と強い牝馬勢から挑戦してくるレッドリヴェールの戦いになるんじゃないかと、オレは見ているんよ。

 その皐月賞組なら、成長力の点で一番に映るワンアンドオンリーがおもしろそうやね。現時点で勝ち切るならこの馬じゃないかと思う。皐月賞は、流れが向いてない中、外を回っていい脚(最速の上がり34秒3)で(クビ差)4着に来てるしな。4走前(東京スポーツ杯)で6着があるけど、ここ2戦でグーンとよくなって、動きが変わってきとるわ。ひょっとしたら、あんまり速い時計の馬場はよくねえかもという不安もあるけど、今の勢いなら本命っていうのもアリかなと思う。

 今年の皐月賞は、大外18番枠のウインフルブルーム(8番人気)が逃げ粘り3着。1番人気のトゥザワールドが3番手追走から抜け出すところを、中団待機の2番人気のイスラボニータが坂上で差し切り優勝。フジキセキ産駒は16代目にして悲願の牡馬クラシック初制覇を遂げた。

 正直、イスラボニータは皐月賞で評価をちょっと落としてた。フジキセキの仔はGIだともうひとつというところ。距離の2000メートルもギリギリやろうと思ってたし。でも、道中は折り合いもついたし、けっこういい脚を使って完勝だった。(距離が400メートル延びる)ダービーだからと、あまり評価を下げるわけにはいかねえな。ただ、勝ち切るかというと自信ないし、軸候補の1頭やろう。大崩れがないという点では、(皐月賞2着の)トゥザワールドがいちばん確実かな。どういう競馬でもできるし、(距離の)2400メートルも、そう長いとは思わんしな。

 トゥザワールドの父はキングカメハメハ。04年5月、東京競馬場でNHKマイルCをレースレコードで制し、中2週で挑んだ日本ダービーをコースレコードで勝利。この「変則2冠」に導いたジョッキーが安藤勝己氏だ。

 あの時は東京にかかわらず、距離が延びたほうがかえっていいと思ってたし、操縦のしやすい馬だったから自信を持って出たんだけどね。トゥザワールドにしても操作のしやすいタイプの馬に見える。だから、皐月賞は外の17番枠だったので、ある程度前に行くと思って見てた。あの馬はしまいにかけてもいい脚がある。自在タイプだけに、今年のダービーではいちばん確実かなと思ってる。

 逆に、ウインフルブルームは、枠順に関係なく、(前に)行ったほうがいいと思うね。今度もまた行く馬がいねえから、そうなると3着ならありうるな。ただ、勝ち切るとなると、これだけの名前がそろってるし、苦しいんじゃないか。器用で、レースを自分で作ってうまいんだけど、自分のペースで行ってどこまで粘れるかというタイプの馬だと思う。ここ4走を見ても、ずっと勝てないでしょ。何かちょっと足らねえんだよな。

◆アサヒ芸能5/27発売(6/5号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」