スポーツ
Posted on 2022年11月12日 09:58

森保続投も!サッカー日本代表「次期監督選び」に「動きなし」の深刻内部事情

2022年11月12日 09:58

 資金難なのか、それとも人材難なのか。サッカー次期日本代表監督選びが、早くも暗礁に乗り上げている。

 長年、日本代表を取材してきたベテランのサッカーライターが言う。

「これまでの慣例では、ワールドカップの本大会が始まる前には、次期監督選びが煮詰まっているのが普通です。でも今のところ、日本サッカー協会に、そんな動きはない。明らかに後手に回っています」

「FIFAワールドカップカタール」は11月20日にスタートし、12月18日には決勝戦を迎える。優勝経験のあるドイツやスペイン、南米のコスタリカと同じE組に入った日本は苦戦必至で、グループリーグ敗退の可能性は高いだろう。大会が終わればカナダ、アメリカ、メキシコの3カ国が共催する26年大会に向けて、年明けには新たな代表監督を決めなくてはいけない。

 通常、代表監督は反町康治氏が委員長を務める日本サッカー協会の技術委員会が候補者を選考して一本化し、田島幸三協会会長に意見を上げる。田島会長はそれを元にして理事会を開き、代表監督が決まる流れになっている。

 サッカー協会内にはこれまで国内外、国籍を問わず代表監督候補のリストが存在すると言われている。そのリストには、今回のW杯後に他国との契約が終了する名将たちの名前も含まれる。過去にもそんなリストの中からフィリップ・トルシエ、イビチャ・オシムやジーコ、ヴァヒド・ハリルホジッチ、アルベルト・ザッケローニといった人材を、代表監督に招いている。

 だが、時代は変化していると、スポーツ紙サッカー担当デスクは解説する。

「以前はサッカーの代表人気が高く、協会の財政は潤っていた。そのため、外国人の代表監督には、年俸に加えて日本滞在費などの経費を含め、年間数億円単位の金がかかっていたのです。今、協会の財政を考えれば、それは厳しい」

 森保一監督のようなJリーグ監督経験を持つ日本人なら比較的年俸が安い上、家賃などの経費はいらない。だが名古屋グランパスの長谷川健太監督、川崎フロンターレの鬼木達監督ぐらいしか、後任候補者が見当たらないのも現状だ。

 カタール大会の結果によっては、森保監督続投の選択肢もあるらしい。だがもたもたしているうちに、安価な名将を逃がすことになりかねないのだ。

(阿部勝彦)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク