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43年にわたって放送され、全73作が制作された「西村京太郎トラベルミステリー 十津川警部」(テレビ朝日系)が12月29日、ついに完結した。
第73作目となった「十津川警部のレクイエム」は、放送前から最終話であることが伝えられ、十津川警部ファンはざわめき立った。しかし、放送後の評判はいまひとつ。「最近の十津川警部の中ではいちばんよくない」「これで終わりはありえない」という声が多いのだ。
放送前は十津川警部が初めて拳銃を構えるシーンがあると発表されたが、問題になったのはその場面。拳銃を撃ったことで物語がブチ壊しになったのである。テレビ誌記者が解説する。
「十津川警部が初めて拳銃を構えるわけですから、それなりの理由があると視聴者の多くは考えていました。やむにやまれぬ状況に追い込まれ、仕方なく抜いたのではないかと。構えただけでなく撃つのであれば、より深い理由を必要とします。ところが、実際はそんなに重いものではありませんでした」
拳銃を構えた理由はこうだ。ダムの上に追い詰めた犯人が人質を取った後、単身で逃走。その背中に銃を向け、逃すまいとして発砲する。弾丸は犯人の右腕にあたり、足を止めることに成功した。
「この状況で銃を撃つ必要はあったのか。犯人はスプレータイプの武器を持っていましたが、射程距離が短くそれほど脅威ではありませんでした。しかも十津川警部の周りには十津川班の刑事がいたので、逃がす心配はなかった。仮に逃がしたとしても場所は人里離れたダムで、すぐに捕まえることができたはず。さらに言えば、十津川警部と犯人を結んだ射線の先には観光客がいた。もし外していれば、観光客に当たった可能性があります。あのシチュエーションで銃を撃つのはありえません。発砲シーンは事前の話題作りのために無理やり入れたとしか思えない、という声もあります」(前出・テレビ誌記者)
ファンにすれば、これがファイナルではあまりにヒドすぎる、というわけだ。長く続いた名シリーズに敬意を表し、ここは終了を撤回して新作を制作してほしい、という声も少なくないという。そんなファンの切なる願いは、はたして番組サイドに届くのか──。
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