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「やれるものならまだやりたかった…」高橋由伸が明かした巨人監督「最終年の苦悩」

 元阪神で野球解説者の掛布雅之氏が、前巨人監督の高橋由伸氏を招き、自身のYouTubeチャンネル〈掛布雅之の撞球〉を更新した。この動画で掛布氏は、高橋氏が巨人の監督を務めた最後の年に交わしたこんな言葉を明かした。

「ここだけの話で言いますけど、由伸さんが(監督として最後の年に)甲子園に遠征で来た時に、『お疲れ様でした』と言った。『岡本(和真)くんがキチっとした数字を残して土台ができたのに、原(辰徳)監督に良いところを持ってかれてしまうかもね』って」

 この予想通りになってしまったことで、掛布氏は大いに恐縮するのである。

「高橋氏が巨人の監督を務めたのは16~18年の3年間。成績は2位、4位、3位とついに優勝には届きませんでしたが、18年には岡本がプロ入り初のフル出場を果たしました。岡本は33本塁打、100打点、打率3割0分9厘と覚醒し、代わって指揮を執った原監督が19年、20年と2年連続でリーグ優勝しています。岡本は20年に本塁打王と打点王を獲得し、優勝に貢献しました。ちなみに、1950年から始まった2リーグ制後、水原茂氏、川上哲治氏、長嶋茂雄氏、王貞治氏など錚々たる面々が巨人の監督を務めてきましたが、優勝経験がない監督は、堀内恒夫氏と高橋氏の2人だけです」(野球ライター)

 YouTubeに話を戻せば、掛布氏の「由伸さんは納得してユニフォームを脱がれた?」という問いに対し、高橋氏はこう回顧している。

「納得というか、やれるものならまだやりたかったです。(岡本を)育てるだけが監督じゃない、やはり勝たなければいけない。責任をとらないとならなかった」

 巨人の監督ともなれば常に勝つことが要求される。高橋氏はこんな思いも口にしている。

「同時期に、金本(知憲)さんが阪神の監督になって、会見で『勝つまでに3年はかかる』と大きな声で言って、なんて羨ましい、って。(日本ハムの)新庄(剛志監督)さんも『優勝を目指しません』と言ってた。凄いなと…」

「勝たなくてもいい」などと発言できる環境が、高橋氏にとっては別世界に見えたのだろう。だが、最後に掛布氏が「もう1度ユニホーム着てくださいよ」と言うと、「お声がかかれば」と即答したのだった。

(所ひで/ユーチューブライター)

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