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記事全文を読む→有名男女13人「人生引き際」の美学 (2)三遊亭圓楽 六代目円楽に明かしていた「噺家引退」真相 「納得のいかない芸をやったらおしまいだ」
07年2月、国立演芸場で「芝浜」を口演した五代目三遊亭圓楽は、その出来に納得がいかず、直後に現役引退を表明する。円楽一門会総帥の「引き際」を愛弟子の六代目円楽が振り返る。
(圓楽)師匠は常々、「お客様に対して納得のいかない芸をやるようになったら、もうおしまいだ」と語っていました。結果的に最後の高座になった国立演芸場の「芝浜」も、「お足(お金)をいただいて見せる芸じゃない」という気持ちが強かったんですね。
我々噺家は、噺をしている時、「まだこの部分はよくなるな」とか感じるものなんですよ。師匠には「もう、それすらもできない」という諦め、ガッカリ感があったんだと思います。
普通なら、現役かリタイアか曖昧にするところなのに、ウチの師匠ってのは直情型だから、すぐに「オレ、もう辞める」と記者会見しちゃった。噺を終えた直後に、みずから「私ゃ、もうダメだね。引退する」と潔く語った噺家って、珍しいですよね。
引退の引き金になったのは、やっぱり体。病気をいっぱい抱え込んじゃいましたからね。
五代目三遊亭圓楽は05年秋、人工透析で通院している時に脳梗塞になり、そのまま入院する。長く司会をしていた「笑点」(日本テレビ系)も、翌06年4月収録の40周年特番を最後に勇退し、桂歌丸に司会の座を譲る。
病院に見舞いに行った時、ふだんなら、いろいろおしゃべりをする人が、窓の外を眺めて、全然、口もきかない。あの頃から、どんどん弱気になってきましたね。
怒りをエネルギーにしていた人が、怒らなくなっちゃった。闘う人が闘わなくなっちゃった。とにかくイケイケの人だったのに、そのオーラがだんだんしぼんできて。そんな弱気な姿を見るのは嫌でしたね。
「笑点」の司会を譲った頃も弱気でした。「お前、ホントに人の名前が出てこないんだよ」なんて言ってたし‥‥。師匠は、落語家が落語家として出られる「笑点」のことは、凄く大事にしていて、「これが最後の砦だぞ」とも話していました。けっこう視聴率も気にしていましたよ。
そんな大事な番組をみずから降りた時にも、一つの節目を感じていたんでしょうね。
その後、07年11月に胃ガンの手術、08年3月にガンが転移した肺の手術を行う。その直後の8月、弟子の三遊亭楽太郎の六代目襲名を明らかにし、落語界を引退して隠居することを表明する。六代目を〝生前贈与〞したのは、あとでモメないよう、自分が健在のうちに決めておきたかったからだと言われる。
09年5月、肺ガン、脳梗塞が再発し、五代目は同年10月29日、長男宅で死去する。76歳だった。
「芝浜」を演じている遺影は、本人が生前に選んでいた。
亡くなる前の9月3日に弟子たちと師匠の家に伺った時、「師匠、東京都内と関東でやる六代目の披露目の口上には出てくださいね」と頼んだら、普通なら
「わかったよ。出るよ」
と言う人なのに、「どうかなぁ、つれぇからな~」という返事。よっぽどつらかったんでしょうね。悔しかったでしょうね。
師匠は噺家というポジションを低く見られるのが嫌いだったし、「オレたちは芸で生きているんだ。伝統の中でもがいているんだ」という意気込みがあった人。「枯れるというのは、力の落ちた証拠なんだよ」とも語ってました。
僕らは「高座に上がりましょうよ」と言っていたんですが、あとから考えると、落語ができない師匠に対してひどいことをしたなと思ってます。
噺家の引き際というのは、もうこれ以上うまくできないという時、ネタおろしをしなかった時、怠けたりした時に感じると思いますね。芸事はやっぱり怠け心との闘いですよ。
どっちにしろ、僕の引き際なんて、まだまだ先の話。全然考えていませんよ。まだまだうまくならないと、名前をくださった先代に申し訳ありませんからね。
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