社会

もう信用ならない…汚すぎる中国食品工場の現場(3)汚水でニンニク栽培?

 もはや底なしの様相を呈している中国製食品の「猛毒実態」。食品工場以外の日本向け食品の生産現場に目を移しても、オエーッとなりそうなケースは数え切れないほどだ。例えば、これからシーズン本番のウナギ。

 中国ウナギはひと頃と比べれば日本の消費者の関心が高くなったせいか、安全、安心になったと言われる。しかし、中国での豊富な取材経験があるカメラマンの八木澤高明氏が言う。

「中国当局がその存在をひた隠す、ガンによる死者が異常に多い浙江省の通称『ガン村』に潜入取材を試みた時のことです。この村はガンの多発と無関係ではないと思しき薬品工場があり、毒を象徴するような真っ赤な池が印象的でしたが、なんとその池と隣接してウナギを養殖する池があった。真っ赤な池は囲いをしておらず、有毒な水は地中に染み出して隣の養殖池に入っているのは明らか。でも、日本に出荷されるウナギの健康被害について心配する人は皆無でした。売ってしまったら勝ちなんですね」

 山東省では真っ黒なヘドロがたまっている用水路が目についたという。

「ところが、その傍らにニンニク畑がある。畑にはもちろん、ヘドロがたまっている用水路の水を引き、栽培していました」(八木澤氏)

 青森のニンニクは1個が200円くらいだが、中国ニンニクは1ネットが200円。安いからといって食べていていいのか心配になってくる。

 また、日本でもおなじみの甘栗。その原料となる栗の生産で知られているのが河北省だ。

「河北省は鉄鋼で知られていますが、ヒ素による汚染でも有名。現地取材では、ヒ素をたっぷり含んだ鉱山の排水を栗にやっている。この光景を見て以来、甘栗を見たくなくなりました」(八木澤氏)

 人間の体は自分の食べたものでできていると言われる。中国人は口に入るものが健康被害を引き起こすことに何も思わないのだろうか。富坂氏が言う。

「中国の食品問題の背後には国民の大多数を占める貧困問題があると思いますね。結局、薄利多売で売るのが先決で、食の安全なんて考えていられるかっていう発想なんですよ」

 とはいえ、中国製食品抜きでは日本人の食生活が成り立たないことも事実。少なくとも、食品衛生法違反に抵触し、厚労省にリストアップされるような中国食品は避け、冷凍食品、具体的な産地が明記されていない食品も買わないほうが賢明だろう。食べる人のことなど考えぬヤカラの手によって生産された中国食品が原因で命を落とす──。そんな悲劇だけは避けたいものだ。

カテゴリー: 社会   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」
4
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
5
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか