日韓で違うドラマ制作の現場
日本と韓国。一衣帯水の両国だが、政府の芸能文化に対する姿勢が大きく異なることも韓流ブームの大きな要因になっているという。放送評論家の松尾羊一氏が言う。
「韓国にはテレビ局が3つしかないのに、ワンクール10回のドラマが30本近くある。コンテンツのストックは10年遡れば、さらに増える。そもそも、このようにドラマ作りが盛んなのは国策でもあり、国家的なバックアップがあるからです。ドラマ輸出は盛んで、東南アジア、中東にまで及んでいます」
何しろ、作品によってはドラマ制作に国家予算がつくというのだから、その本気度がうかがえよう。前出・肥留間氏が続ける。
「ドラマで戦闘機を借りたり、軍艦を使用したりということも可能です。ところが、日本はドラマでパトカーが走るだけでも通報されてしまう。かつての『大都会』のように、車を燃やしたり、爆破したりといった派手なアクションなんてありえません。だから、刑事ものでも心理分析官とか科研などの話になる。コンテンツの質そのものが、ますます低下している」
さらに松尾氏は、現在の韓国ドラマには、ドラマ作りの原点が残っていると主張する。
「しょせん、ドラマはこの世にはない話です。視聴者は皆、ウソを承知で見ている。韓国ドラマは愛、不倫など泥臭いテーマを描いていますが、人間関係の描き方がうまい。男が女を取り、女が男を取る。登場人物が向き合って争う様をリアルに描いている。ところが、日本は若者向けの学園ドラマにしろ、ニューハーフのドラマにしろ、話が暗く、後ろ向きです」
しかも、ドラマのヘソとも言えた「渡る世間は鬼ばかり」「水戸黄門」が打ち切られることが決まった。「『ドラマ冬の時代』は当分続きそうです」 と松尾氏は指摘する。
となると、フジテレビばかりではなく、テレビ各局は韓流に頼るしかないではないか。とはいえ、フジの韓流ゴリ押しが目に余るのも確かだ。
そこで、本誌は韓流偏向と、それに抗議するデモについてフジテレビ広報部にコメントを求めたが、「何も言うことはありません」
との回答が送られるのみだった。
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