芸能

「高橋ジョージと縁を切りたかった」三船美佳が協議離婚成立で漏らした安堵/壮絶「芸能スキャンダル会見」秘史

 今では普通に使われるようになった「モラルハラスメント」という言葉だが、10年ほど前には、まだ企業研修などで用いられる専門用語に過ぎなかった。

 そんな「モラハラ」を一躍、世に知らしめたのが、タレントの三船美佳とロックバンド「THE 虎舞竜」の高橋ジョージとの離婚劇だったのではないか。

 2人は美佳が16歳だった98年9月に結婚。高橋が結婚の承諾を得るため三船の実家を訪ねた際、母の美佳さん(元女優・喜多川美佳)が、「えっ、私でいいの!?」と言ったという、まことしやかなエピソードも残るほど、当時は芸能界最年少花嫁として話題になったものだ。

 ところが、結婚から15年後の13年11月、三船は長女を連れて、東京・世田谷区内にあった自宅を出ることになる。その後、別居の理由が高橋の長年にわたるモラハラだったとして、彼女は離婚調停に臨むことになったのだ。

 だが、離婚調停は不調に終わり、15年1月、三船が離婚と親権を求める裁判に発展。事態は泥沼の様相を呈すことに。ただ、法曹関係者を取材すると意外にもこんな見解が。

「このまま裁判が進めば、本人同士の証人尋問が行われることになる。そうなれば、三船さん側の主張するモラハラの実態が明らかになる可能性が高く、勝っても負けても高橋さん側が受けるダメージが大きい。そう考えると、急転直下での決着もあるかもしれません」

 その言葉通り、翌16年3月29日には、協議離婚の同意を得たため訴えを取り下げたことを三船が自身のブログで報告した。31日、都内で記者会見に臨んだ三船は「今回の離婚成立はあまりにも急展開だったので、私自身、すごく驚いております。円満離婚、それから娘の親権、その両方とも勝利することができたので、ありがたいと思ってます」と語り、ハンカチを目に当てた。

 協議離婚の条件に慰謝料や養育費はいっさいなし。「財産分与もこれからの話し合いで」(弁護士)と、まずは離婚成立を第一に考えていたとした。一方で、高橋が所属事務所を通じて主張した「モラハラはいっさいなかった」とのコメントに対しては、「裁判の中でお互いに真実を話しましたので」と、明言せずにかわすに留まった。スポーツ紙記者が語る。

「皮肉なことに、この離婚裁判騒動により、三船はバラエティー番組やイベントに仕事で引っ張りだことなった。一方、高橋のほうも『妻子に逃げられた一発屋歌手』役でNHKドラマに起用されるなど、夫婦ともに仕事が急増しましたね。ただ、シングルマザーとなった三船にのしかかる経済的負担は大きいはず。それでも、とにかく法的に一日も早く高橋と縁を切りたかった、会見での三船の笑顔には、そんな安堵が満ち溢れていました」

 ともあれ、あらためて「モラハラ」がクローズアップされた記者会見だったのである。

(山川敦司)

1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。

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