芸能

加藤浩次「17年間MC」のスッキリしない最後

 3月末で17年の歴史に幕を閉じた情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)。その初回からMCを務め上げてきた極楽とんぼの加藤浩次(53)の辞書には、「立つ鳥跡を濁さず」という格言は載っていないようだ。みごとな最後っ屁を放っていった。いや、屁どころではないものまで残していたのだ。

「落ちるなよ、池に落ちるなよ! 春日ぁ~、足もと気をつけろよ」

 独特なダミ声で発せられた加藤のセリフは、完璧な前フリだった。芸人ならば何としてもこたえなければならない。当然ながら、中継先のオードリー・春日俊彰(44)は、絶滅危惧種のフンボルトペンギンがいる池へと落下したのだった。

 これは、「スッキリ」終了の1週間前、3月24日に放送された栃木県の「那須どうぶつ王国」でのエサやり体験のロケでの一幕。スタジオでは加藤の隣で岩田絵里奈アナ(27)が悲鳴を上げるなど大盛り上がり。ここまではバラエティー番組のノリが完成していた。

 だが、直後からネット上では冷や水をかけるように「アニマルウェルフェアを知らんのか」「スタジオも煽りまくって最低」などと批判が殺到。放送終了後、「那須どうぶつ王国」が〈事前打ち合わせには無かった状況で、タレントの方が、ペンギンのいる池に入るシーンが放映された〉と声明を発表し、日テレに厳重抗議したことを明かした。

 そして、週明けの27日の放送冒頭、「スッキリ」の司会者たちの硬直した顔が映し出されたのだ。森圭介アナ(44)が「動物への安全性や衛生面への配慮が不足した危険な放送だった」と陳謝。続いて加藤から、

「那須どうぶつ王国の方からは動物に危害が加わらなければ池に落ちてもいいですよという旨のことを聞いていた。僕としては、スタッフとの打ち合わせを怠ってしまった。その点で反省しなくては‥‥」

 と、反省している割には言い訳がましい釈明に終始したのだ。日テレ関係者がこの騒動の舞台裏を明かす。

「番組自体が終了することもあり、暴走しすぎたという面もありますが、やはり加藤の事実上のクビが伏線になっています。昨年秋、視聴率低迷を理由に終了を発表したが、実際には4年前の『芸人闇営業問題』で加藤が吉本興業上層部にケンカを売ったことが尾を引いていたのでしょう。当初はMC交代も視野に入れていたのですが、結果は番組ごと終わらすことに。スタッフの中には17年間も番組を続けられたのは加藤のおかげと、その功績を称える“加藤派”もいる。彼らが最後まで加藤らしく暴れてもらいたいと、最後にドカンと置き土産を残す下準備していたようなんです」

 確かに、昨年11月に番組終了を報告した加藤は、

「(終了まで)あと5カ月。‥‥俺、何を言うかわかんねぇ~」

 と、最後っ屁を予告していたのだが、トンデモない「置き便」テロを敢行したものだ。ある放送作家がこう指摘する。

「これまで番組では、春日が『生中継の限界に挑戦する』という企画を行っていた。このハプニング自体が事前に了承を得て、打ち合わせの下、台本通りに進行していたと加藤がバラしてしまったんですから、春日が一番の被害者ですよ」

 あとは春日にフンづけられた絶滅危惧種のフンボルトペンギンに悪影響が出ないといいのだが‥‥。

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