芸能

木村拓哉、福山雅治、田中圭、井ノ原快彦、桐谷健太…警察ドラマ「脱落第1号」は誰?

 2023年春は刑事ドラマだらけだ。木村拓哉が隻眼の警察学校の教官に扮する「風間公親-教場0-」(フジテレビ系)、福山雅治が全盲の捜査官となる「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)をはじめ、天海祐希主演の探偵ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(フジテレビ系)、さらに金子大地と北乃きい、前田敦子が難事件に挑む「育休探偵」(NHK)という異色作もある。

 玉石混交のドラマ陣で、初回放映直後から「次週からの録画予約を即座に消した」「2回目以降はないわ」と酷評されているのが、田中圭主演の「unknown」(テレビ朝日系)だ。劇場版が興行収入26億円で社会現象も起こしたメガヒットドラマ「おっさんずラブ」の田中圭と吉田鋼太郎が再び共演し、制作メンバーが再結集したミステリーということで、放送前の注目度ではキムタクと福山を超えていたのだが…。テレビ関係者が言う。

「田中の代表作は男同士の濃厚ラブシーンがある『おっさんずラブ』と『あなたの番です』。今回は『おっさんずラブ』のメンバーが集まり、高畑充希とのW主演で、お互いに秘密を持った警察官と女性記者の夫婦の周りで怪事件が起こる。田中の代表作をミックスしたような出来栄えが、期待されていました。ところが冒頭から、視聴者の出鼻をくじくトンデモ設定。シリアス路線のミステリーであるかのような、テレ朝による思わせぶりな番宣が、さらに視聴者の不信感と怒りを買いました。同局のヒット作、松岡昌宏主演『家政夫のミタゾノ』や高橋克典主演『特命係長 只野仁』路線だと告知しておけば、田中、吉田、小出伸也のコミカルな演技はもっと評価されたでしょう」

 4月18日の初回の世帯視聴率は、速報値で7.6%。そのコアな視聴者が「肩透かしを食らった」と怒っているのだから、恐ろしいのはドラマに登場する殺人鬼より、2回目の視聴率だろう。

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