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記事全文を読む→山口健治の“江戸”鷹の目診断「富山記念」
◎武田=○浅井!先行なら新田浮上
40歳を超えて活躍する選手は、競輪への情熱が原動力になっている。
「富山記念」(8月28日【木】~31日【日】)は、村上義弘、金子貴志、新田祐大、浅井康太のS級S班に、S1上位の武田豊樹、大塚健一郎らが加わる豪華メンバー。その大半の次走は前橋オールスター(9月11日~)。同じ333バンクだけに、格好の前哨戦になりそうだ。
地元勢の大将格は、小嶋敬二。かつては5月に引退した山田裕仁とともに、長く中部を牽引してきた。44歳になるものの度重なる落車を克服して自力で戦っているのは、ここにSS班とS1だけで9人参戦する、40歳超戦士に共通する競輪への情熱があってこそ。強敵がそろうが、ファンの熱烈な応援がパワーになる。
遠征では新田の、やや消極的なレースが気になる。2場所前の松戸サマーN初日は必勝パターンになりながら、仕掛けをためらって3着。前走・小田原記念決勝戦も絶好の中団を取りながら2着。新田後位の多くがついていけないスピードに自信があるからだろうが、まくり頼りでは惜敗の山を築きかねない。今の新田に必要なのは先行する勇気。打鐘から発進して、右手を上げる姿を見てみたいものだ。
さて、並びと展開。中部は浅井─金子のSS班コンビ。近畿は川村晃司─村上義─東口善朋、中四国は黒田淳─池田良と、原田研太朗─橋本強で別線か。九州は松川高大─大塚。東日本は池田勇人─武田─宗景祐樹の関東トリオと、新田─菊地圭尚の北日本両者。そして、小嶋と九州の一匹狼・野田源一が勝ち上がってもおかしくない。
原田が主導権を取っても池田が巻き返し、333バンクだけに早めに川村も動く。浅井と新田は、まくり合戦になる。
池田を利して番手まくりを打てる武田が本命、対抗の浅井も差はない。3番手評価の新田は、先行するようなら逆転も十分ある。川村の動きしだいで、村上義が浮上する。
伏兵は、竹田慎一(富山・94期)、中井太祐(奈良・97期)、小原唯志(茨城・101期)の機動型3選手。ホームバンクの竹田は今期が初のS級も、行きっぷりのよさで好走している。中井と小原も徹底先行。特に小原は、すでにFIで優勝していて競走得点はS1に匹敵する。師匠の武田が見ているのも発奮材料だ。この3人、予選は突破できる。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能8/26発売(9/4号)より
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