社会
Posted on 2023年05月09日 09:59

コロナは終息していない!「低温馴致」で弱毒化したウイルスが再び「強毒化」する時

2023年05月09日 09:59

 長らく「2類相当」とされてきた新型コロナの感染症法上の位置づけが、5月8日から季節性インフルエンザなどと同等の「5類」に格下げされた。これによって、今後は国が一律に要請してきた感染対策も、個人の判断に委ねられることになる。

 これに先立つ5月5日には、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長も、2020年1月に発出した「新型コロナを巡る緊急事態宣言」の終了を発表。日本国内のみならず、世界各国でも「コロナ禍は一定の終息をみた」とのムードが広がり始めている。

 だが、ウイルス学や感染症学など複数の専門家らは、口を揃えて「新型コロナの脅威は去っていない」と警告している。カギを握るのは、コロナウイルスと体温の関係だ。

 実はヒトの場合、肺の中の体温は上気道の中の体温に比べて、ずっと高い。そして当初の武漢株やデルタ株は、体温の高い肺の中で増殖するという性質を持っていた。その結果、致命的な肺炎を引き起こし、多数の死者が出たのである。

 一方、現在のオミクロン系統株は、体温の低い上気道で増殖するという性質に変わった。このような変異のパターンは「ウイルスの低温馴致」と呼ばれ、その結果、致死的な肺炎をほとんど引き起こさない、弱毒性のウイルスへと姿を変えたことになる。

 しかし、たまたま低温馴致で弱毒化したウイルスが、今後もそのままの状態であり続ける保証など、どこにもない。ウイルス学の専門家も、次のように指摘しているのだ。

「オミクロン系統株は、今も活発に変異し続けている。ウイルス学の常識から言えば、いったん弱毒化したウイルスが再び強毒化する危険性は、常に存在するのです」

 しかも、ウイルスが変異を遂げる機会は、感染者が増えれば増えるほど、それだけ増大していくのだ。ウイルス学の専門家が続ける。

「中でも懸念されるのは、無症状の感染者が、免疫システムに問題のある人たちに感染を拡大させていくケースです。この場合、ウイルスは免疫不全の人の体内で爆発的に増殖しますから、強毒化変異が起こる確率も極めて高くなると考えられています」

 脱コロナが始まった今だからこそ、いっそうの警戒が必要とされるのだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年06月05日 11:00

    日本テレビの長寿演芸番組「笑点」の公式Xが、現メンバーの集合写真とともに〈【お知らせ】笑点がついに…重大発表6月7日(日)夕方5時30分から放送〉と6月4日に投稿した。1966年放送開始、今年で60周年を迎えたばかりの看板番組の「ついに」で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    事件
    2026年06月11日 11:45

    プロ野球の元スター選手の息子が、詐欺容疑で逮捕された。事件としてはそれだけの話かもしれない。ただ、引っかかったのは事件そのものより、父親の仕事にまで響いたことだ。中日、オリックス、楽天で活躍し、引退後は解説者として親しまれてきた山崎武司氏で...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年06月11日 20:30

    名物演芸番組「笑点」(日本テレビ系)が「テレビコメディーパネル番組(週間)の最長放送」としてギネス世界記録に認定されたと発表したのは、6月7日の放送だった。2016年から6代目司会を務める春風亭昇太は「この番組を紡いできてくれた先輩たちに感...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク