スポーツ

掛布雅之が伝授「プロ野球界で生き残る方法」で外野手転向した元阪神・亀山努の決断

 元阪神の亀山努氏といえば、92年にキャリアハイとなる140安打の活躍と共に、ライトの定位置を獲得。新庄剛志(現・日本ハム監督)と「亀新フィーバー」を巻き起こし、阪神はリーグ2位に。いわゆる「暗黒時代」に、阪神が6年ぶりのAクラスに返り咲く原動力となった。

 その亀山氏、実はミスタータイガース・掛布雅之氏に憧れ、内野手(三塁手)として87年オフにドラフト外で入団。5月20日に元巨人・岡崎郁氏のYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁公式チャンネル】〉に出演した際、憧れの掛布氏の言葉で選手寿命を長引かせることができた、と回顧した。

「お前、ドラフト何位や」

 入団当時、掛布氏にそう聞かれた亀山氏は「ドラフト外です。走攻守バランス整ってる選手だと評価されてると思います」と答えると返ってきたのが、

「走攻守揃ってて完璧やったら、1位か2位やで。まずは一拍子や。何か光る一拍子を磨かないと、この世界で生きていけんぞ」

 亀山氏はそこから考え、足の速さと肩の強さを生かせるよう、外野手転向をコーチに志願。92年、外野手部門でゴールデングラブ賞を受賞するまでになった。

 内野手と外野手両方の練習をこなすようコーチから指示を受け、それが結果として膨大な練習量をこなすことにも繋がったのだとか。亀山氏にとってミスタータイガースの言葉は、何にも勝るカンフル剤だったに違いない。

(所ひで/ユーチューブライター)

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