芸能
Posted on 2023年08月10日 05:59

ねづっちに教わったなぞかけを営業でやったらその後…/40年経っても売れない浅草芸人の「破天荒交遊録」(6)

2023年08月10日 05:59

 ホント、漫才協会の後輩にはお世話になってる。後輩の方がオイラより優秀なんだから、そりゃ、オイラが協会の理事にいつまでたってもなれないのに、後輩の方がどんどん役付きになるのもわかるわ。あの「なぞかけの天才」として知られるねづっちちゃんも、20歳くらい年下。そのくせ、もう10年近く前から理事をやってる。

 そのねづっちちゃんには、アタマが上がんないのよ。前に営業で、書道の先生を囲んでの新年会に呼ばれたわけ。それで、たぶんお客さんから「書道をお題にしたなぞかけやってくれないか」って頼まれるんじゃないかと予想して、前もってねづっちちゃんに電話したの。どうせオイラが考えるよりうまいだろうってさ。

 そしたらねづっちちゃん、お題を聞いて一瞬で答えを返してきた。

「じゃあこういうのはどうです? 『書道』とかけて『関西のお笑い芸人』と解く。そのココロは『やはり文鎮(文珍)もいるでしょう』」

 さすがだったね。もちろん舞台で、それ披露した。「さすが芸人」って拍手もらった。もう「人のフンドシ」そのもの。ありがたいよ。これも漫才協会の後輩だからこそ。ただこの前、ねづっちちゃんに、ちょっと注意された。

「なぞかけの相談されるのはいいんです。なべさんだけじゃなくて、おぼん師匠やナイツの塙君からも相談の電話が来ることあるから。ただね、他の人たちは舞台で使ったら必ず『これはねづっちからもらった』って言ってくれる。なべさんだけです。自分で作った、みたいな顔するのは」

 そうだったのか、と反省だな。こういうところも、みんなに「尊敬」されずに理事選で票が集まらない理由なのかもしれない。

 よし! これからはちゃんと「ねづっちからもらった」って言おう。そのかわり、営業のたびにねづっちちゃんに電話して、いいなぞかけのネタを仕込んどくかな。

なべかずお:1957年(昭和32年)、北海道滝川市の生活保護家庭で生まれる。レンガ職人、とび職人など様々な仕事を経て1984年、浅草フランス座でお笑い芸人の修業を開始。その後、羽生愁平と漫才コンビ「ビックボーイズ」を結成し、現在に至る。2006年には「真打」昇進。2008年にラップCD「たまらんぜ」をリリースし、2023年には自伝本「たまらんぜ!芸人人生七転び八転び」(山中企画)を出版。漫才協会には30年以上も在籍しているが、後輩はどんどん理事になり、ついには約10年後輩のナイツ塙宣之が会長になったのに、自身は一度も理事にもなったことがなく、「永遠のヒラ会員」と呼ばれる。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年03月25日 07:00

    もう長いこと、毎週日曜日の視聴がルーティンになっていた2つの番組が、3月29日に揃って終了する。ひとつは1985年10月にスタートした「アッコにおまかせ!」(TBS系)。近年は和田アキ子の失言・暴言・妄言がたびたびSNSで炎上し、「早く終わ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    スポーツ
    2026年03月26日 06:45

    「過去20年間、予想してていちばん難しいですね、今年が。今までこんな難しいことは経験がないですね」これは今季の巨人の順位を予想するにあたり、野球解説者の江川卓氏が発した率直な言葉である。なにしろ投打において、不確定要素が多いのだ。YouTu...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年03月26日 11:15

    今季のプロ野球パ・リーグでは、就任5年目の日本ハム・新庄剛志監督が掲げる「ぶっちぎり優勝」に向けて、自信満々だ。開幕カードは敵地でのソフトバンク戦(3月27日・みすほペイペイドーム)。オープン戦では巨人が8年ぶり首位となったが、実は日本ハム...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/17発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク