政治

「毒見」を担当する秘密のチームまで編成した「毒殺神経症」/暗殺が怖い!プーチン「異常行動」プロファイル(7)

 独裁者プーチンは「毒殺」による暗殺も極度に恐れている。

 本連載の第4回目(8月4日配信)では、外部による通信傍受に異様な警戒を示すプーチンのパラノイア状態を「電波系神経症」として炙り出した。同様に、毒殺に対する神経の尖らせ方は「毒殺神経症」とでも呼ぶべき異常さだ。

 その極端な警戒ぶりについて昨年、イギリスの大衆紙「サン」はこう報じた。

「暗殺を恐れて疑心暗鬼になっているプーチン大統領は、食べ物や飲み物の毒見を担当するチームを秘かに雇っている」

 言うまでもなく、秘密の毒見役チームを編成した理由は、毒殺を恐れてのことだ。プーチンの動静に詳しいロシア専門家も、次のような事実を暴露するのだ。

「毒殺に対するプーチンの警戒は、ウクライナへの侵攻が開始されて以降、さらに常軌を逸しています。最近のプーチンは、パーティーなどで出される飲み物も一切、口にすることはありません。その代わりに持ち歩いているのが、ロシアの紋章が入ったタンブラー。プーチンは専用のタンブラーに入っている飲み物しか摂取しないのです」

 これほどまでに警戒感を示すのも、そもそもプーチン自身が毒殺に手を染めてきたからだ。

 事実、KGB(旧ソ連国家保安委員会)の情報将校を務めていたアレクサンドル・リトビネンコ氏は2006年、亡命先のロンドンで、放射性物質のポロニウムによって毒殺されている。亡命後、リトビネンコ氏はプーチン政権批判を繰り広げていた人物で、プーチンの命によって毒殺されたと言われるのだ。

 また、ロシアの反体制派指導者として知られるアレクセイ・ナワリヌイ氏も2020年に、ノビチョク系の軍用神経剤による毒殺未遂事件に巻き込まれている。ナワリヌイ氏は奇跡的に一命を取りとめたが、犯行はプーチンの指示だったとされているのだ。

 その成れの果てが、専用のタンブラーまで持ち歩く、現在の毒殺神経症である。

 まさに自業自得の結果と言っていい。

(つづく)

カテゴリー: 政治   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身