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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」徹底先行で鉄壁3車の小松崎を本命視

「向日町記念」◎小松崎大地/○山田久徳/▲佐藤慎太郎/△北井佑季/村上博幸/山田英明/和田圭/松谷秀幸/高久保雄介/渡邉雄太/太田竜馬/坂井洋

 ガード役が信頼できれば、叩き合いになっても引かないのが先行選手だ。「向日町記念」(8月31日㊍〜9月3日㊐)のSS班は佐藤慎太郎だけだが、各地区に先行と追い込み選手がバランスよくそろい、激戦は必至。壮絶なライン戦も期待できる見応えのある4日間になりそうだ。

 GⅠ、GⅡ戦でも徹底先行で戦う小松崎大地を本命に推す。北日本は何度も連係している小松崎│佐藤慎│和田圭の鉄壁3車。先手を奪われたとしても、2センターから巻き返して突き抜ける。

 手厚い布陣の近畿勢では山田久徳を逆転候補とみた。西武園オールスター(①②③⑤①)は準決勝に進出。京都トリオは高久保雄介-山田-村上博幸で並びそうだが、山田久と村上博の前後は微妙。仮に3番手からでも強烈まくりで好勝負を演じる。

 あとは混戦に強く、ゴール前のタテ脚鋭い佐藤慎と、北井佑季のスピード戦は軽視できない。

 京都勢のまとめ役になる村上博は、オールスター(④②⑥②③)での予選突破にもう1歩だった。ガード役に徹するだけではない。チャンスに動いて一気の浮上がある。

 劣勢の中四国で単騎戦が濃厚な太田竜馬は、動きのよさが目を引く。オールスター(①⑥⑨①③)は2勝。道中は脚を温存して直線勝負にかける。

 長い距離は踏めない坂井洋だが、一瞬の切れ味は一級品。前でやり合うようなら、勝ち負けに絡むシーンもあるのではないか。

【大穴この1車】阿部力也(宮城・100期)。

 主戦場のFⅠ戦では特選スタートが多いが準決勝止まり。ただし、記念とGⅢでは、準優勝した8月GⅢ和歌山(⑥①②❷)の決勝戦が1万円超。6月久留米記念(②⑦⑤②)の初日は32万円超の大波乱を演出した。他にも、4月FⅠ松山(⑤③③)の2日目で1万円超があるように、西日本でよく高配当を出している。2、3着流しで。

【狙い目の伏兵3人】

 村田瑞季(京都・117期)は、7月に昇級して2度目のGⅢ戦がホームバンクのこの記念になった。先行力を生かして、地元勢の先頭で風を切る。 7月の福井記念(⑥③⑤①)で好走したのが高田修汰(福井・115期)だ。先手を取れば粘る。 中島詩音(山梨・119期)は、S級初戦で準決勝に乗った7月小松島記念(④③⑨⑤)が光る。1次予選を突破して勢いに乗りたい。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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