スポーツ
Posted on 2023年09月12日 09:58

【森保ジャパン】ドイツ戦完勝でも見えた「手薄な部分」

2023年09月12日 09:58

 日本代表よりも、ドイツ代表が心配になってしまうような試合内容だった。

 9月10日の親善試合は日本がドイツに申し込んだのではなく、ドイツからの招待試合。つまり旅費や宿泊費はもちろんのこと、ドイツサッカー連盟から日本サッカー協会に約1億円のギャランティが支払われるという。だから試合開始時間も現地20時45分(日本時間03時45分)になった。ドイツ側からすれば、昨年のカタールW杯で日本に敗れたリベンジマッチ。

 ところが試合は意外な展開になった。11分に伊東純也のゴールで日本が先制すると、19分にサネのゴールでドイツが追いつく。その3分後に上田綺世のゴールで日本が再びリードして前半を折り返す。

 後半になると日本は4バックから3バックに変更。ドイツに押し込まれたときは5-4-1でしっかりブロックを作って対応。その守備は、押し込まれているというよりも、ボールを持たせている感覚。ドイツは足元ばかりのパスで日本の守備を崩せず、その不甲斐なさにスタンドからブーイングが起こるほどだった。

 日本はしっかりした守りからカウンターを仕掛けチャンスを作り、終了間際に3点目、4点目を決め快勝した。

 日本が90分間、ゲームをコントロールしていたと言ってもいいほどの完璧な試合だった。今まで日本が強豪と対戦して負けたときの試合展開を、ドイツのホームで日本がやってのけた。それだけ昨年のカタールW杯から成長しているということだ。

 森保監督の采配も当たった。途中出場の浅野拓磨、田中碧が得点を決め、久保建英が2アシスト。これ以上ない結果だ。世間はバスケットW杯、ラグビーW杯で一喜一憂している中、サッカーも意地を見せた。

 ただ、W杯でベスト8以上を目指すのであれば、全体的な選手層は薄い。中盤には、久保建英、堂安律、田中碧と先発してもおかしくない実力者が揃っているとはいえ、ワントップは上田綺世が結果を出したが、まだまだ手薄。長友佑都、酒井宏樹が抜けた両サイドバックも選手層は薄い。

 現状に満足せず、常に上を目指してプレーすること。それが日本代表のレベルアップ、選手層の厚さに繋がるはずだ。

(渡辺達也)

1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップアジア予選、アジアカップなど数多くの大会を取材してきた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年04月28日 16:30

    バナナマンの日村勇紀が当面の間休養に専念すると、所属事務所ホリプロコムの公式サイトで発表した。今年に入ってから体調を崩すことが多く、医療機関を受診した結果、休養が必要との判断に至ったのだという。「心身の回復を第一に、コンディションを整えなが...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    スポーツ
    2026年05月13日 12:45

    衝撃的なトレードを成立させたのは、横浜DeNAベイスターズと福岡ソフトバンクホークス。両球団が「山本祐大と尾形崇斗、井上朋也の交換トレードが成立したこと」を発表したのだ。「DeNAは山本という正捕手の放出、それもシーズン中のトレードだったの...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/5/12発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク