芸能

NHKスキャンダル紅白 迷シーンを誌上再放送(3)

長時間の生放送ともなれば、想定外の事態も起こる。笑って済ませるもの、ほほえましいもの、眉をひそめるものまで、編集の効かない騒動を一挙紹介。

 68年の初出場以来、昨年まで43回連続出場中の森進一(64)。すっかり「紅白の顔」として定着した彼も、過去には恥ずかしすぎる失態を犯していた。
 74年に「襟裳岬」で初の大トリを務めた森は、ステージに登場して一礼。ところがその時、ズボンに「異変」が起きていた。観客席がざわめきだしたのだ。当時、現場で取材に当たった芸能記者が明かす。
「レコード大賞の会場から急いでNHKホールに駆けつけて紅白用の黒い燕尾服に着替えた際に慌ててしまい、ファスナーを閉め忘れたらしいんです。ワンコーラスが終わるや、白組歌手陣が森を囲んで直させた。閉め終わるまで、画面はひたすら顔のアップを映し続けていました」
 全開になった窓からは、白いシャツがコンニチハしていた――。
 森といえば、近年も紅白ネタで一悶着あった。06年に「おふくろさん」の歌詞を一部だけ変えて歌ったところ、作詞者の川内康範氏が激怒。森は「おふくろさん」歌唱禁止を通達されたが、川内氏は森を許すことなく08年に死去。その後、森と遺族との間で和解が成立した。
 森と並ぶ白組の大御所・北島三郎(75)の大トリ10回は、故・美空ひばりと並んで最多だ。そんな北島をハプニングが襲ったのは81年。白組のトリとして「風雪ながれ旅」を熱唱したが、いかんせん演出の紙吹雪の量が膨大だった。本人の姿は見えなくなり、口や鼻の中にまで紙がどんどん入り込んでしまったのだ。
「サビは顔をアップで映す予定でしたが、ディレクターはカメラマンに必死で『引け』と指示していたそうです。しかし、まったく動じないで歌い終えたあたりは、さすがサブちゃんですよ」(前出・芸能記者)
 ハプニングというより「事件」と呼んでいい事態を引き起こしたのが、前項で布川敏和も語った、85年の吉川晃司(46)である。
 白組トップバッターとしてステージに現れた吉川が歌うのは「にくまれそうなNEWフェイス」。白組なのに、なぜか真っ赤なスーツ姿の吉川は、登場するなりシャンパンを口に含んで盛大にまき散らすパフォーマンスを展開した。曲が終わり、次の紅組・河合奈保子(48)のイントロが始まっても暴走は止まらない。なんと、ギターに火をつけ、ステージに叩きつけてしまったのだ。もちろん、リハーサルではやっていない。
「さすがにそのシーンは放映されず。踊り始めていたスクールメイツのアゼンとした表情と、茫然と立ち尽くして歌い出せなかった河合の姿が脳裏に焼き付いています」(前出・テレビ誌記者)
 これだけやらかせば、NHKの逆鱗に触れるのも当然。02年にドラマ「真夜中は別の顔」に出演するまで、吉川は長期のNHK出入り禁止を余儀なくされた。「ニューフェイス」が本当に憎まれてしまってはシャレにもならない。
 紅白の風物詩と化している小林幸子(57)の電飾衣装も、初登場の92年にはとんだことになっている。
「6万2000個の電飾が赤や緑に点滅するはずだったのですが」と振り返るのは、前出のテレビ誌記者だ。リハーサルでは、しっかりと点滅して見物人の喝采を浴びた電飾が、肝心の本番では一部しか点灯せず。約3000人の観客は静まり返った。
「本人もガッカリしたんでしょうね。番組終了後の打ち上げにも参加せず、そそくさと帰宅していました。正月は酔い潰れたという笑い話が伝わってきましたが・・・・」(NHK関係者)
 

カテゴリー: 芸能   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
2
完熟フレッシュ・池田レイラが日大芸術学部を1年で退学したのは…
3
またまたファンが「引き渡し拒否」大谷翔平の日本人最多本塁打「記念球」の取り扱い方法
4
フジテレビ井上清華「早朝地震報道で恥ずかしい連呼」をナゼ誰も注意しない?
5
巨人の捕手「大城卓三と小林誠司」どっちが「偏ったリード」か…大久保博元が断言