左遷された元経営幹部ラインどころか、抜擢された新経営幹部ラインまでが、反乱に加担、共感するという異常事態。グループ内で今、何が起きているのか。
「もともと渡辺会長は、向こう何年間かは内山体制で経営を引っ張り、13年秋の新社屋の完成を待って、白石体制にシフトさせると言っていたんです。それが何を血迷ったのか、当初の予定より2年以上も前倒しする形で、今年6月の電撃人事に踏み切ってしまった。真意を測りかねた経営幹部の間からは、『渡辺会長はマトモな判断能力を失いつつある』との、深刻な懸念の声が上がりました」
こう打ち明けるのは、渡辺氏に近い東京本社幹部。この幹部によれば、ここ数年の、巨人軍を含むグループの経営人事については、加齢による心身の衰えが著しい渡辺氏の名代として、腹心筆頭の内山氏が取りしきっていたという。
ところが今年3月、渡辺氏の盟友にしてライバルの日本テレビ・氏家斉一郎会長が死去。渡辺氏は迫り来る老いへの焦りや不安の念を一段と深める一方、その反作用としてみずからの権力の座に対しては、露骨な執着を示すようになったという。この幹部が続ける。
「その端的な表れが今年6月の電撃人事だったわけですが、その後、8月には氏家氏に続いて、渡辺会長の目の上のたんこぶだった正力享社主が死去。新旧の経営幹部らが『一人天下』となった渡辺会長の暴走を恐れる中、満を持して勃発したのが清武の乱だった。要するに、清武の乱と、それに続く反ナベツネ・クーデターへの蠢動は、まさに連動した一大地殻変動だったわけです」
清武氏は最初の会見で渡辺氏の「統治能力」について言及した。実際、ここ数年にわたる渡辺氏の心身の衰えは深刻で、これこそが、経営幹部らが渡辺氏失脚を画策する引き金となったのだ。
消息に詳しい読売グループ関係者も証言する。
「マスコミのロングインタビューを受けた際も、渡辺氏は会長室のソファから不意に立ち上がったかと思うと、何やらブツブツ言いながら傍らの机の周りをウロウロしていたそうです。意味もなく室内を歩き回っていた時間は、実にインタビューの半分ほどにも及んでいたとか。最近は、詰めかけた報道陣をかき分けながら、パイプをくわえてハイヤーに乗り込んだあと、何やら遠い目をして口を半開きにし、ヨダレまで垂れ流していることもあった」
この関係者によれば、ここ数年の渡辺氏は役員会でも、前回の会議の内容をすっかり忘れてしまったり、発言の首尾が乱れたりしていたという。そのため、今回、巨人軍のコーチ人事を巡る「言った」「言わない」の問題が浮上した時も、新旧の経営幹部らは皆、こう受け止めたというのだ。
「渡辺会長は清武氏との人事の約束を、本当に忘却してしまったのでは‥‥」
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